溺れる想い[Fischer's] (ページ8)

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？「ほんっ…とうにすみません！！！！」

？「ごめんなさい…」

部屋に入ると2人の男の人が深々と頭を下げていた。
どうやら3人から話を聞くと
2人ともモトキくんの仲のいい友達で
帰ってくるモトキくんにドッキリを仕掛けていたらしい。

モ「この子がお客さんのAちゃん。公園で泣いてたから誘拐してきたよ」

モトキくんは、2人に私のことを紹介してくれた。

？「同意の上じゃねえのかよ！ど畜生だな…モトキになんかされてないか？ごめんな？
俺のことはシルクって呼んでくれ」

シルクと名乗ってくれたのは、少し背の低いけれど、がっちりとした体つきの男性だった。

？「ほんとごめんね…お客さんっていうから本当に動物でも拾ってきたのかと思ったわ。女の子だなんて聞いてねぇぞ…あ、俺はマサイ。」

マサイさんはとても細身で身長が高く
わたしと何センチ差があるんだろう。見上げると笑顔が眩しい…

「あ…わたしはAと申します。公園にいたらモトキくんにナンパをされました」

マ「モトキおまえ…」

モ「えっAちゃんさっきいいよって言ってたよね！」

シ「よし。Aちゃんの話は俺とマサイで聞く。モトキ、お前はベランダだ」

モ「えぇっ！買ってきたカップ麺渡さないよ！」

3人の賑やかさに数時間前のモヤモヤが少し薄れていく。

シ「なあAちゃん。スマブラはできるかね」

シルクさんはコントローラーをニヤニヤしながら渡してくる。
学生の頃はよくやっていたものだ。

「結構得意です。受けて立ちましょう。」

初めは初対面の人にいきなり声をかけられて愚痴を聞いてもらって、家に着いていくなんて
とてもダメな女に思われたかもしれない。
それでも受け入れてくれた
モトキくんもシルクさんもマサイさんもとても優し方暖かかった。
こうして私たちの大乱闘がはじまったのです。