溺れる想い[Fischer's] (ページ7)

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モトキside

Aちゃんが小さく悲鳴をあげてしゃがみこんだ時、自分の中でなんとも言えない気分でいっぱいになった。

きっと、セカンダリ用に俺が帰ってきた時メンバーが喧嘩してたらどんなリアクションを取るか。みたいな動画でも撮ってるんだろう。

「ごめんね。ちょっと待ってて」

そのままAちゃんは玄関で待っててもらって、俺一人リビングに入っていく

？「お前が悪りぃんだろ！！」

どうやらシルクとマサイが喧嘩をして掴みかかったりしている

「あのさぁ。お客さん、怯えてるんだけど」

シルクとマサイは俺の言葉を聞くと今までの喧嘩がピタリと止まりこちらを振り返る。

シ「え、あ…マサイ…カメラ止めろ」

マ「…おう」

シルクとマサイはやらかした。という顔をしてカメラを止めた。

どうやらダーマは時間も遅かったこともあり帰ったらしい。

それに俺の読み通りセカンダリのためのドッキリ企画だったっていううこともわかった。

俺は玄関に急いで戻りAちゃんの様子を見にいく。
靴を丁寧に揃えて脱いで、廊下に座り込んでいた

「ごめんね。お待たせ。やっぱり遊んでただけみたい。」

Aちゃんは申し訳なさそうな顔をしてこちらを見上げる。
また出会った時のような少し曇った表情をしていた。

「じゃあ紹介するよー。謝罪もさせないとだから」

Aちゃんを連れてまたリビングへのドアを開ける。
あとでシルクたち怒ろ…