溺れる想い[Fischer's] (ページ33)

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モ「俺も…Aのことだいすきだよ。ずっと答えられなくてごめんね」

私はとっさにモトキくんを抱きしめてた。

『やだ…』

モ「え…？」

『最後なんて嫌…っ…もっきゅんと一緒にいたい。すきなの。ずっと一緒にいてよ…寂しかった…』

涙が止まらない。
こんなに大切な人を忘れてしまっていたのなら私にだって罪はある。
離したくないそれしか考えられなかった。

モ「俺と一緒にいてください。」

モトキくんは恥ずかしそうに少し笑って私に告げた。
モトキくんとの距離はわずか。重なり合う唇はとても暖かかった。

2人で恥ずかしそうに笑うと
点滴が終わっていたことに気がつく。

ナースコールで看護婦さんを呼び外してもらい、先生と少し話し病院を出た。

病院の目の前には1台の車。
シルク，ダホ，マサイが待ってくれていた。

『ただいま。何年も待たせててごめんね。待っててくれてありがとう。』

そう伝えるとみんな驚いた顔はしたけど何も聞かずにこう言ってくれた。

「おかえり。A」