溺れる想い[Fischer's] (ページ31)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:24,619 hit

・ページ31

モトキside

崩れ落ちるA、この場から離れようとする岩瀬。
俺はとっさに岩瀬に掴みかかった

ア「おまえ、何か勘違いしてないか？」

「なにがだよ」

ア「俺だってずっとずっとAがだいすきだった。それなのにあいつを傷つけたのも昔の記憶を消し去ったのも木に登るように誘ったのも全部おまえだろ？！大好きなやつがまた傷つくくらいなら俺はあいつを閉じ込めるくらい簡単にするぞ。」

「…俺のせい…」

ア「あぁ、そうだろ。俺は仕事があるからもう地方に戻る。来週また来るからお話し合いでもしようぜ、」

そう言って歩いていく岩瀬の後ろ姿になにも言い返せない自分が嫌だった。

Aはンダホに背負われていた。

車まで運ぶとシルクが、昔Aがよくお世話になっていた病院を覚えていたらしく電話をして、そこに連れていくことになった。

これで目を覚ましたAは俺に笑ってくれるのか…
嫌われるんだろうな、きっとそれが普通だよ。

病院に着くとマサイがAを背負って
病院の中に入って行った。

車内に残ったシルクと俺とンダホは沈黙が続いていた。
どのくらい時間が経ったのかもわからない

シ「あのさ…」

シルクが重くなった空気を割って話す

シ「Aの目が覚めたら昔のこと言わねぇか？」

ン「それがいいと思う」

「でも…それで俺らのこと嫌いになったら…」

シ「あいつさ、岩瀬から逃げて来たときこういったんだよ。人に依存する生き方はもう嫌だって。なによりも俺たちと笑っていたい。って」

「Aが…」

【ぴろんっ】

俺の携帯に通知が入る
マサイからだった。

通知を見た瞬間俺は車を飛び出した

【マサイ:姫さんがおよびだぞ】

どんな結果で嫌われてもいい。

もうあの子が泣かないでくれれば、俺を必要とするなら

そう、必死で走った

________________

作者です、いつもありがとうございます。

今後のざっとした予定なのですが
このお話の結末(もう大方できてます。)
までたどり着きましたら

ただイチャイチャするだけのお話を別で作る予定です。
ただそれをこの作品と関連させるかはまだ決まっておりません…

本作だとダーマ，ザカオ，ぺけたんの出番をほとんど作れてませんので…

もう少しおつきあいしていただければと思います！