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モトキくんはすごく嬉しそうに笑って
またわたしを抱きしめる。
モ「すごい懐かしい。思い出せたわけじゃないんだろうけど…ありがとう。」
モトキくんはわたしの手を握るとわたしの目をじっと見つめて
モ「今は嫌なことがあって難しいかもしれないけど。俺たちのこと頼って。それで…嫌なこと片付いたら答えを抱えて欲しいことがあるんだ」
『…?』
モ「俺とまた…付き合って。Aの事大好きだから。」
頭が追いつかない。
とにかく恥ずかしくて嬉しくて…暖かくて
わたしは小さく頷くのが精一杯だった
?「よく言うよね。Aが昔のことを思い出せないのはお前達のせいなのに」
体がこわばる。とても聞き覚えのある声。
何でここまで…ついてきてしまうんだろう
モ「久しぶりだね。岩瀬。」
『アキラ…』
そこにはアキラが立っていた。
ア「そんな怖い顔しないでよ、A。
また連れ戻しにきたわけじゃないよ。Aに教えないといけないことがあるからね」
モ「お前もしかして」
ア「そこにいるモトキとその仲間たち、俺、Aは幼馴染だった。よく遊んだでたよ。
いつも通り遊んでたある日とんでもないことが起こったんだよ」
モ「やめろ岩瀬…」
体が震える。聞いちゃいけない。思い出しちゃいけない。
…思い出しちゃ…?なにを…?
ア「俺がたまたまいなかった日、Aはあいつらと木登りをしてた。その時お前は…」
モ「岩瀬!!」
シ「モトキ!!!」
ン「Aちゃん!」
マ「岩…瀬…」
ア「頭から落ちて2ヶ月も目覚めなかった。しかもそのショックで中学時代の記憶が抜け落ちてるんだよ」
動悸。目眩。バクバクする。
怒るモトキくん。私たちに気づいて走ってくるシルクくんたち。
微笑むアキラ。
わたしは真っ暗になって倒れ込んだ
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ライシェル - とても面白かったです! (2018年7月18日 3時) (レス) id: 0dbef1eb61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきの | 作成日時:2018年3月29日 6時