貴方が好きです (ページ2)

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こんな奇跡ってページ2

夏休みが終わってまだ夏休みボケが抜けない2学期の始業式。
私の学校に産休に入った先生の代わりに新しい先生がやって来た

「こんにちは。初めまして。清水悟です。
今日から2年3組の担当になります。よろしくお願いします。」

私はすぐに分かった
この人はグルッペン・フューラーだ。と

私達のクラスの担任は急に産休に入った。デキ婚だったらしい。

「今日からこのクラスの担任、社会科担当になった清水悟です。よろしく。」

このドスの効いた声、高い背、コミュ障感、社会科担当とかいうポジション。
私の描いていたグルッペン・フューラーと全く同じだった。
人違い？だったら怖いくらいだ。

小学生の頃からずっと実況動画を見ることが好きだった。
グルッペン・フューラー。というよりは我々だを見始めたのは中学1年の頃、それから私はずっと我々だというグループが好きだった。

その中でも特にグルッペン・フューラー。
甘党でピアノも弾けて、知的でミステリアス、
顔すら分からない彼にいつの間にか惹かれていた。
それも恋愛的に。
いわばガチ恋。

今までゲーム実況者、顔すら分からない人にガチ恋？ちょっとな。と思っていた身、
何故グルッペン・フューラーに惹かれたのかは未だに自分でも良く分かっていない。

他のファン達よりも彼を知っていたい、彼に会いたい、触れたい、一目見たい。
とにかく彼が、グルッペン・フューラーが好き。

彼はグルッペン・フューラーだ。
すぐに分かった。これは勘違いじゃない。

「ではSHLを始めます。分からんこともあるんで
間違いがあったらすぐに指摘してください。」

堅苦しい。思い描いていた通り。

会いたかった、ずっと。

この機会は逃したくない。
彼を自分の物にしたい。
告白しよう。すぐに。

他の人に取られる前に……。