___51 ページ5
「しげ・・・・・・？」
人差し指が、動いた。
「しげ！！！！！！！」
手が、動いた。
「「「「しげ！！！！！！！」」」」
まるで、声に反応するかのように、
目が＿＿＿＿＿＿＿開いた。
「しげが！！！しげが起きた！！！！！！！！！」
「ナースコールナースコール！！！！」
看護師さんとお医者さんが、急いで駆けつけてくれた。
「しげが目を覚ましました！！！」
神ちゃんは涙を滲ませて、流星と菜奈は神ちゃんと私に駆け寄ってきた。
ただ、まだ安心はできない。
お医者さんが、光を当てたりして色々チェックしている。
「「「「しげ！！！！！！！！！！」」」」
チェックが一通り終わったあと、全員でしげに駆け寄った。
お医者さんはしげのお母さんに電話をしている。
でも、違和感を感じた。
しげが、何も答えない。
「し・・・げ・・・？」
「どちら様・・・ですか・・・？」
空気が、凍り付いた。
息をするのも忘れていた。
＿＿＿＿「障害が残るかもしれないって・・・」＿＿＿＿＿
しげのお母さんが言っていた言葉を思い出した
嘘でしょ・・・
すぐにお医者さんがしげにいくつかの質問をしていった。
しげのお母さんは、すでに来ていた。
「自分の名前、わかりますか？」
「重岡大毅です。」
「何歳ですか」
「15です」
「ご両親の名前は？」
「えっと・・・ごめんなさい、」
「じゃあ、重岡さん、あなたは何部でしたか？」
「えぇ・・・・・・わかりません・・・」
「では、質問を変えますね。
１+１はなんですか」
「２です」
「質問は以上にします。
お母さん、こちらへ」
しげのお母さんが、お医者さんに促されて診察室に入っていった。
その間も、私たちは放心状態で、しげだけが、凛々しい眉を歪ませて、困った顔をしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まるえだまめいんげん | 作成日時：2022年10月4日 16時
