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「なあA？
しげとなんかあったん？」
神ちゃんが真面目な顔をして近づいてきたと思ったら、急にそんなことを聞いてきた。
全部話したい気持ちになるけど、
「・・・・・・なんもないよ」
よくある小説とかだったら普通、こういう第三者の頼れる人に相談したりするんだろうな、
って考えられるほどまだ心には余裕があった。
「ほんまに？」
「うん。」
「・・・今から独り言言います！！」
「え？」
「最近しげとAが全く話さないし、3人で遊ぶこともないし、寂しいな〜なんてちょこっと思ってたりするから、」
え・・・・・・？
スゥー
神ちゃんが深く、息を吸った。
「何があったかは分からへんから、良い加減なことは言えへんけど、
俺はどうしても、また3人で、一緒に笑いたいなって、
思っとるよ。」
あれ？
どうしてだろう。
涙が勝手に出てくるのは。
しげにも、神ちゃんにも、菜奈にも、
甘えてばっかりで。
ほんと、このままじゃダメだな。
「ありがとう。神ちゃん」
「ん？どしたん？
あ、もしかして、独り言聞こえてた・・・？」
「ふふっ、めっちゃ聞こえてた」
「そっかぁ〜」
「私、しげと話してみる。ちゃんと。
神ちゃんにも話せるように頑張る。」
「うん。ゆっくりでええからな。」
神ちゃんのこの言葉が、胸にすぅっと広がった気がした。
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作者名：まるえだまめいんげん | 作成日時：2022年10月4日 16時
