【d!】〔悲報〕この乙女ゲーム、ヒロイン居ないんだが?

19話 ページ20

ｺﾝｺﾝ

『……はーい』

うとうとしていたら、眠気も覚めるくらい大きい音でドアをノックされた。


コンコンじゃなくてゴンゴンだったぞあれは




ｶﾞﾁｬ
鬱「僕でーす!僕僕!」

ロボ「お邪魔しまーす」


何か新手の僕僕詐欺してる人と邪魔しに来た人が来た。


『邪魔するなら帰れ。僕僕詐欺も帰れ』



ロボ「ほなさいならー……


……って帰らんから、帰らんから無言でドア閉めんといて!?」


『全く。人が良い気持ちで寝てたのに…何か用?』

鬱「いやぁ、暇やったからね。一緒に遊ぼ!」

『嫌だ』

鬱「そんなこと言わんと!なにして遊ぶ?」

『聴こえんかったか?い・や・だ』




玄関前でそんなやり取りをしていると、部屋の方から声がした。



鬱「あ!ロボロお前!抜け駆けは許さん言ったやん!

…ちっさくて気づかんかったわ」


『ほんまや。いつの間に入ったんや……』

ロボ「ちっさいは余計やん!!!…それにAまで!!



……A、面倒くさがりだと思ってたけど案外こーいうとこきちんとしてんやな〜」


『ベッド触んな。気色悪い』

鬱「キッチンも生活感有りつつも綺麗やな」


『………おい出てけよ。あと勝手に本棚触んな。』


鬱「いや、折角ここまで来たのに何も遊ばずに帰るなんて俺にはできひん!」


『じゃあ一発芸してよ鬱』


鬱「え」


人を起こしておいてただで帰れると思うなよ……?



















ー３０分後ー




鬱「まじですみません」


ロボ「もう許してください姉貴」


二人がオレの前に来て土下座しながらそう言う。



『何で?まぁまぁ面白かったのに』


鬱「だって……Aちゃん全然笑わへんやん!もう途中とか石を相手にしてるのかと思ったわ」


『そうかなぁ……?』


ロボ「おい大先生、そんな雑談はいつでもできるやろ。早よ帰るで。こんなとこおったらまたあの地獄が繰り返される……!」




鬱「そやな……!お邪魔しましたー!!!」

ロボ「ほなさいならー!」


と言って彼らは逃げるように帰って行った。







面白かったのになぁ











-?side-


鬱と別れそれぞれの部屋へ戻る。


よかった。これでまたトランプしよとか言い出されたら困ってたな。


なぜかって?俺はさっきから口元が緩んで仕方ないからなぁ

まさかあんなに上手くいくとは!

我ながら天才だと思う。






ロボ「…ﾌﾌｯ…これでいつも一緒やな♡A♡」















コネシャオ「「あいつら遅すぎん?」」

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