20 ページ22
倉持Side
Aと喧嘩してはや三日。
あいつとこうして喧嘩することは昔からなので今更特に落ち込んだり気にしたりすることもないのだが、なんせこうなった時のAは本当にめんどくさい。
俺が謝ろうもんならガン無視決め込んでくるし、話し掛けようとしてもすぐにどっかに逃げたりする。
そのくせ、何かあれば喧嘩なんて忘れたかのようにいつもの調子で笑いながら話しかけてくる。
まぁ、それが普通だと思ってしまってるんだから慣れとは恐ろしいものだ。
今回の喧嘩だって本当にすごくしょうもないことだってのは自覚している。
いつもならどうってことないのにあの時は、練習がいまいちうまくいかなくてみっともないけど自分にすげぇイラついてた。
だからカッとなってつい言い返しちまった。
俺があの時すぐに謝ってればここまでこじれることもなかったんだろうがなんか意地になっちまって今につながる。
倉「どうっすかなー…。」
梅「お、倉持。あれ?さっきAあんたのとこ行くって教室いったんだけど会わなかった?」
倉「いや、食堂いってたからみてぇねえけど。」
梅「そっか。ていうかまだ喧嘩してるらしいじゃん」
今回はちょい長めだね、なんて笑いながら言ってくる梅本は完全に面白がってる顔だ。
倉「まぁーいつもならAがケロッと話しかけてくるからなー…。」
梅「あー確かにあの子そういうとこあるもんね。」
倉「なんか話しかけるきっかけがないっていうかよ。」
梅「あ!そういえばさ、今コンビニでAの好きななんだっけ黄色のキャラクター」
倉「あぁ、モフモフプリンか?」
梅「さっすがよく知ってんね〜。それの限定プリン売ってるからそれでも渡しとけば?」
倉「…俺があの女子受け狙ってるキャラのプリン買うのかよ。」
梅「それはそれで面白いじゃん!絶対笑っちゃうわ私だったら!」
倉「考えとくわ。」
いや、名案かも知んねぇけどこんな高2のがちがちの野球部のやつが、あんなかわいらしいモフモフのキャラクターのプリン買うってめちゃくちゃ恥ずかしいじゃねえか…。
しょうがねえ、沢村と降谷パシらせるか。
151人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まうふち(プロフ) - 青道MGから来ました!どっちの作品もすごく面白くて大好きです!更新する予定はもうないですか?あると凄く嬉しいです! (9月7日 14時) (レス) @page27 id: d0a3c1950d (このIDを非表示/違反報告)
なの - すっごく面白いです!ドストライクです。更新頑張って下さい!応援しています! (2019年3月2日 11時) (レス) id: 2fd20148e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆきんこ | 作成日時:2019年2月12日 1時