10 ページ10
『おじいちゃん、ありがとうね』
すぐそばにいたもう一人のおじいちゃんの頭を撫でると、彼は気持ち良さそうに目を細めて吠えた。
『あ、そういえばジョングク、お仕事もう時間じゃない?』
JK「あー、そうだね。うん、そろそろ行く」
『玄関までおくるー。おじいちゃんも行こう』
JK「だから、おじいちゃんて名前はやめて…」
げんなりしている彼の背中を押して、私とおじいちゃんは玄関へと向かった。
君とこんな風に一緒にいられるだなんて、高校生のころの私が知ったらどう思うのかな。
きっと、びっくりして腰抜かしちゃうだろうな。
そんなことを考えながら、たくさんの書類が入った鞄をジョングクに渡した。
ジョングクはそれを受け取ってから、暫し考え深げに私を見つめてきた。
不思議に思って首を傾げると、ジョングクは突然私の頭を撫でてきた。
『?なに』
JK「いや、なんでもない」
『なんで笑ってるの?』
JK「夜が楽しみだなーって」
『セクハラで訴えますよ』
JK「冗談だよ」
ふはっと笑うジョングク。全然笑いごとではない。
でも、なんだかジョングクが嬉しそうだったので、私もだんだん心があったかくなってきた。
ジョングクは、常に私の生活の中心にいる。
君がいて、私がいて、毎日が過ぎてゆく。
朝も昼も夜も、君の存在を感じながら、過ごしている。
そうするとね、不思議と毎日が楽しくなっていくのです。
君の大切さを実感するのです。
だから、どうか明日も、私と一緒に、生きてください。
私と一緒に、笑っていてください。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←9
253人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽにょ | 作成日時:2017年3月16日 20時