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壱佰捌) 襲撃・終 ページ8

A「解放」



私が唱えると、結界は消えた

そして、解放された土方さん達は勢いよく駆けてくる



土方「お前...また一人で無茶しやがって!!!!」

原田「まぁまぁ、土方さんそんなに怒ってやるなって」

雪村「怪我はない!?」

山崎「全くあなたって人は!!」

斎藤「一人で戦いに飛び込むな」



A「あはは...ごめん」



私に怒る土方さんとそれをなだめる佐之さん

怪我がないか確認する千鶴

土方さんの次に怒ってる山崎くん

そして少し呆れた様子の一くん



私はその光景を見て安心する



A「よかった、みんなを守れて」



だけど

私がいるせいで皆を私の問題に巻き込んでる気がする...

というか巻き込んでる


池田屋に禁門の変、それに今回の二条城警備


最近、

"私はここに居てもいいのか"
"迷惑なんじゃないか"
"彼らの仕事を増やしてるんじゃないか"

って考えるようになった


私は此処が居心地がいいし、新選組が好き

だけど私の気持ちだけで、みんなに迷惑をかけていいのかな

月に向かう時期が来れば、
お母様を助けるために帰らなければならない

そんな自分勝手の私を、みんなはどう思ってるんだろう...



天霧「礼龍寺さん」



ふと背後で声がした



A「天霧」



天霧「先程はありがとうございました」



不知火「あんな力でぶん殴られちゃ、いくら鬼でも大怪我だ」

不知火「俺からも礼を言っておくぜ」



風間「...鬼は恩を必ず返す」

風間「礼龍寺、先程のお前の提案を受けよう」



そう言って三人はその場から消えた



土方「俺らはまたお前に守られちまったって訳か」

原田「だな」ハハッ

土方「...それにアイツらも」



土方さんは風間たちの去った後を見て言った



A「みんな、ごめんね」

A「毎回皆を私の問題に巻き込んでるよね」

A「迷惑ばかりかけてる...」



雪村「そんなことないよ!!」

原田「そうだぞA」



佐之さんは私の肩に腕を回す



原田「俺たちを守ってくれたじゃねぇか」

原田「それに、俺はお前を迷惑だなんて思ったことねぇよ」



そして私の顔を覗き込み笑った



斎藤「俺もそのようなことを思ったことは無い」

山崎「俺もだ」


土方「迷惑なんて思うわけねぇだろ」

土方「それよりももっと俺たちを頼れ」



A「皆...」



私はここに居てもいいんだ

嬉しさに涙が滲む



A「ありがとう!!!!」









私の潤んだ瞳は月に照らされてキラキラと反射していた

壱佰玖) 疲労→←壱佰捌) 襲撃・漆



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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年3月17日 19時

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