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弍佰弐拾仇) 手段 ページ47

普通の風邪じゃないことは分かっていたけど

死病なんて...想像もしてなかった







松本「驚かないのか??」







先生は総司の様子を見て問いかける







沖田「面と向かって言われると、流石に困ったな」ハハッ







総司は、まるで冗談を言われたかように笑っていた







松本「笑い事ではなかろう!!!!」


松本「今すぐ新選組を離れて療養した方がいい!!」


松本「空気の綺麗な場所で、ゆっくりと...」







"新選組を離れて"という言葉に
総司の表情は真剣なものに変わる







沖田「新選組を離れる??...それは出来ません」




松本「っ!!」




沖田「命が長くても短くても僕にできることなんて、ほんの少ししかないんです」


沖田「新選組の前に立ち塞がる敵を斬る...それだけなんですよ」




A「...総司」




沖田「先が短いなら、尚更じゃないですか」


沖田「此処にいることが僕の全てなんです」







総司は今までずっと
新選組のため、近藤さんのために刀を振るってきた


それはこれからも変わらないだろう


きっと、死ぬ間際まで刀を振るい続ける







"自分が愛しているものを守りたい"







その気持ちは私も痛いほど分かるから









松本「しかしっ!!」


松本「はぁ...お前さんの覚悟は分かった、ならば尚更今後は私の言いつけを守って貰わねばならんぞ」


松本「くれぐれも無理はしないように」




沖田「はい」







無理にでも療養を勧めようとした先生であったが、
総司の揺るがぬ意思を尊重することにしたのだろう

言いかけた言葉を飲み込み、
今後は自分の言いつけを守るように忠告した







A「千鶴」




雪村「??」




A「ごめん、洗濯の手伝いできなくなった」







私は総司の未来を助けるための手段を一つだけ知ってる




"万病に効く薬"




それは、
この世の"命脈"に影響を与えかねない代物で

どのような場所で
どのような材料で
どのような方法で作られるのかを知る者は

その時代に一人しかいない




だけど、運がいいことにその人物を私は知っている




その人物に会うためには、月に戻らなければいけない


だから、
どうにかして月に戻る方法を見つけないと...







A「私、急用が出来たから」




雪村「えっ、待って...」







驚いた千鶴が私の手を掴もうとした時、
私は後ろに大きく飛んで避ける







A「ごめんね」







そしてその場を逃げるように立ち去った

弍佰参拾) 絶対に→←弍佰弐拾捌) 病名



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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年3月17日 19時

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