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弐佰弐拾肆) 真実 ページ42

雪村「こ、こんにちは」ニコッ







相手が人当たりのよさそうな同性だと分かって
少し緊張は解れたみたい







A「千鶴、この二人が会わせたかった人達だよ」




千姫「千って言います」


千姫「お千って呼んでね」ニコッ


千姫「あと、敬語もなし!!」




君菊「私は君菊と申します」




雪村「お千...ちゃんと、君菊さん」


雪村「私は雪村千鶴です」


雪村「よろしくお願いします」







そう言ってから千鶴はペコリと頭を下げた







千姫「千鶴ちゃん、よろしくね!!」

君菊「よろしくお願いします」




雪村「あの...今日は私のことについて...」







千鶴は少し遠慮がちに話を切り出した








A「お千、お願い」




千姫「分かったわ」


千姫「まず、千鶴ちゃん」


千姫「はっきり言うね、貴方は...."鬼"よ」




雪村「...そうだよね」







千鶴は驚くことなく、お千の言葉を受け入れていた

きっとあの日の夜に、ある程度覚悟はしていたのだろう



それに、私は人間からしてみれば異質だから

その異質なものに自分が似ていると気づけば
受け入れざるを得ない



ただ、
自分が"人間ではない"という現実を
はっきりと突きつけられた千鶴の表情は暗かった







雪村「...お千ちゃんは、どうして鬼を知っているの??」







千鶴の問いにお千はチラッと私に視線を向けた

その視線に、私は静かに頷く







千姫「私も鬼なの」


千姫「もちろん、君菊も」




雪村「...!!」


雪村「Aちゃんの協力者だっていうのは分かってたけど、鬼だったんだね...」




A「二人とも古き鬼で、この地に長く住んでいる鬼だよ」




雪村「そう、なんだ」


雪村「鬼は、前に襲ってきた人達と私達だけ??」





千姫「いいえ、鬼は私達だけじゃないわ」


千姫「きっと、襲ってきたっていうのは風間達でしょうけど、表立って行動するのは鬼達を束ねる頭領や力を持つ者のみ」


千姫「風間は西国を、私は八瀬の里を」


千姫「そして、東国を"雪村家"が治めていたわ」







お千の言葉に千鶴は目を見開く







雪村「雪...村家??」




千姫「千鶴ちゃん、今は記憶を失ってしまっているかもしれないけれど」


千姫「貴方は元々、東国を治める雪村家のお姫様よ」




雪村「私が...姫??」







千鶴は、
大きく開かれた瞳をさらに大きく見開いた

弐佰弐拾伍) 受容→←弐佰弐拾参) 対面



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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年3月17日 19時

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