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弐佰拾壱) 休憩・壱 ページ24

A「このくらいでいいでしょ」




雪村「うん!! これだけあれば皆さんの分は足りそうだね」




私も千鶴も隊士全員の人数は把握出来ていないから、
とにかく握れるだけ握った


千鶴は慣れた手つきで次々におにぎりを作ってたけど
慣れない私は三角の形にするのにだいぶ苦戦した


それを見兼ねた千鶴は
「三角じゃなくて、丸いおにぎりでも大丈夫だよ」
って言ってくれたから、丸く作ったけど...


明らかに完成度が違う


まぁ、作ってあげたんだからいいよね


何故か上から目線になりながら
自分を納得させるようにウンウンと頷く




A「皆ありがとう、後は私と千鶴がやるから休憩入ってね」



そう言って出来たてのおにぎりを渡す




隊士1「礼龍寺さん...!!」ウルウル

隊士2「お言葉に甘えて、先に休憩いただきます!!!!」



掃除もしておにぎりも握ったらそりゃ疲れるよね...


私が言い出したことに
文句ひとつ言わずに付き合ってくれた隊士達には感謝だ




雪村「私はこっちの隊の方達に持っていくから、Aちゃんはむこうの方達をお願いできる??」




A「分かった!!」

A「...でも千鶴の方が持っていくおにぎり多いけど大丈夫そう??」




雪村「うん!! 父様の手伝いでこういうことはしたことあるから大丈夫だよ」




千鶴は見かけによらず力持ちらしい


大きなお盆に乗せたおにぎり達を軽々と持ち上げる




A「そっか、じゃあお願いしちゃうね」ニコッ




そして、
千鶴と私はおにぎりを持って隊士達の元へ向かった









A「皆〜!! 休憩におにぎりでもどう??」




ピクッ



ダダダダダダッ




私の言葉に耳をピクリと動かして
凄まじい速さで近づいてくる人がいる

それはもちろん...




A「新八さん...」




餌を前にした犬のように目をキラキラと輝かせるのは
ご飯が大好き新八さんだ


この様子には流石に笑ってしまう




永倉「おにぎりだって!?!?」




A「おにぎりは逃げないから、そんなに焦らないで」ハハッ




原田「そうだぞ新八」




そう言って近づいてきた佐之さんも
なんてことない顔をしているけど息が切れていた




A「佐之さんもお腹すいてたのね」




原田「...バレちまったか、だが新八ほどがっついちゃいねぇよ」




A「確かに」ハハハッ




そんなやり取りをしていると、
ワラワラとほかの隊士達も集まってくる






A「それじゃあ皆、手洗ってきて!!」

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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年3月17日 19時

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