壱佰捌) 襲撃・肆 ページ3
原田「おいおい、こんな色気のない場所 逢い引きにしちゃ趣味が悪いぜ」
そう言って現れたのは左之さんと一君だった
A「二人とも!!」
雪村「原田さん、斎藤さん!!」
ポンッ
千鶴の方に誰かが手を置く
暗闇から月光の下に現れたのは土方さんだった
土方「下がっていろ」
雪村「はい!!」
土方「A、大丈夫か??」
A「全然大丈夫」
A「千鶴も無事だしね!!」ニカッ
土方「そうか」フッ
風間「またお前達か」
風間「田舎の犬は目端は利くとみえる」
A「またお前達かって....そのままそっくりお返しするよ」
土方「将軍の首でも取りに来たかと思えば、こんながきに一体何の用だ」
風間「将軍も貴様らも今はどうでもいい」
風間「これは我ら鬼の問題だ」
一くんは天霧へ刀を
佐之さんは不知火へ槍を向ける
天霧「引いていただけませんか??」
天霧「私には戦う理由がない」
斎藤「生憎だか、俺にはあんたと戦う理由がある」
天霧「仕方ないですね」
・
・
・
原田「てめぇの面を拝むのは禁門の変以来だな」
不知火「俺様の銃とお前の槍、この距離でどっちが有利か見てわかんねぇのか」
原田「不知火とか言ったか??」
原田「余裕かまして油断してんじゃねぇよ!!」
それぞれが戦闘状態に入る
A「ちょっとみんな...」
カチリ
千鶴も身構えて刀を抜こうとする
しかし、それを誰かが手で制した
この気配は...
A「山崎くん!!」
山崎「来るのが遅くなってすまない」
山崎「雪村くん、君はこのまま俺と屯所に戻れ」
A「...風間、今は引いたら??」
A「私は貴方と行かないし、千鶴も渡さない」
A「...だけど確認したいことが幾つかあるから、時期を改めて会話の機会を設ける...どう??」
風間「...その時にもう一度答えを聞く、その時までに」
風間がそう言いかけた時、
今度は槍では無い"何か"がこちら目掛けて迫ってくる
A「....っ!?」
風間「礼龍寺、聞いていr..」
A「危ない!!!!!!!!!!」
私は急いで風間を庇うように飛びつく
ピッ
その"何か"が頬を掠める
ドカァアアアアアン!!!!
私達は間一髪でそれを避けた
佐之さんと不知火、天霧と一くんは互いにピタリと手を止める
風間ですら気配に気が付かなかったことで、
鬼である不知火と天霧には緊張が走った
得体の知れない"何か"が襲ってきたのだろうと
22人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年3月17日 19時