弐佰陸) 筋肉・弐 ページ19
永倉「あ"ぁん?? 余計なこと言ってんと絞めんぞ平助!!」
平助の挑発に簡単に乗っかる新八さん
全く....相変わらずなんだから
平助の挑発に乗りながらも、
ようやく席に着いた新八さんを
松本先生は 手際よく丁寧に診ていく
松本「永倉新八と...よし、問題ない」
診察はすぐに終わった
永倉「ちょ、先生!!」
永倉「もっとちゃんと見てくれよ!!」
新八さん、それは診るじゃなくて見るだよね...??
松本「いやいや、申し分ない健康体だ」
新八さんを軽くあしらい、次に待つ一くんに声をかける
松本「はい次」
しかし新八さんは退こうとしない
原田「新八!! 後ろがつかえてるんだから、さっさと終わらせろ!!」
佐之さんの言う通り、
新八さんの後ろにはだいぶ長い列が出来ている
早くしないと日が暮れてしまいそうだ
永倉「そうじゃなくてよ、もっとほかに見るところが...」
A「はぁ...新八さん筋肉なら後で沢山見てあげるから、早く退きなよ」
思わず口を出してからハッとなる
私、今とてもまずいことを言ったのでは...??
永倉「おぉ!!Aちゃんいたのか!!」
永倉「そんなに俺の筋肉を見たいならいくらでも見せてやるぜ」
私の言葉に満足したのか、
新八さんはすぐに席を離れた
A「見たいとは言ってない、見てあげるって言ったの!!」
私は首をブンブンと振りながら
慌てて訂正をした
永倉「おいおい、そりゃねぇぜAちゃん」
永倉「俺の鍛え抜かれた筋肉、見ておかないと損だぜ??」
そう言いながら新八さんは出口へと向かう
その途中で佐之さんの横を通り過ぎた時
原田「...」
佐之さんは無言で右手を上げて筋肉に力を入れる
そして新八さんも足を止めると両手を上げて力を入れた
二人は競うようにお互いの筋肉を見せつけ始める
A「結局似たもの同士なのね...」
雪村「ふふふっ」
呆れる私の横で千鶴は静かに笑う
千鶴の笑顔を見て、私も思わず表情が和らいだ
まぁ、これが新八さんと佐之さんだよね
加えてそれをおちょくる平助
この三人を見ていると、賑やかで楽しい
おかず戦争に筋肉自慢...
毎回毎回いろんなことに呆れてる気がするけど
それよりも、その光景を愛おしいと感じるのも事実だ
皆、人斬り集団なんて言ってるけど
こんなに人間味溢れてる人達なんだから
A「全く...」
そう言って、Aは和やかな様子で隊士達を見つめていた
22人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年3月17日 19時