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弐佰陸) 筋肉・壱 ページ18

A「あっ、いたいた」



中庭に向かうと井戸のそばで野菜を洗っている千鶴を見つけた

しかし、その側には"あの人"が居た




A「伊東甲子太郎...」



千鶴と何かを話しているようだ

二人の話す様子からして、問題はなさそう



A「千鶴〜」



私は手を振りつつ千鶴に歩み寄ったが



雪村「私も!! 健康診断受けてきます!!」



ものすごい勢いで千鶴は私の横を走り抜けた



A「...え??」

A「伊東さん、千鶴に何か言ったんですか??」



私は伊東をジトリと見る



伊東「何も言ってないですわよ」

伊東「ただ、松本良順って聞いたら急いで駆けていったけど」



A「ふぅん、そうなんですね」

A「って、待ってよ千鶴ー!!!!」



伊東に適当に返事をしてから千鶴を急いで追いかける



A「私達は後でなんだってばー!!!!」



伊東「....ちょっと貴方まで!!!!」

伊東「揃いも揃って...」






伊東「だけど...ふふっ」



千鶴を追いかける私を見ながら
伊東が意味ありげに笑った理由を知るのは

また少し先の話









スパンッ



千鶴が広間の戸を勢いよく開ける

しかしそのすぐ後、驚いたように立ち止まっていた



A「千鶴??」



ようやく追いついた私は、
千鶴の後ろから ひょこっと部屋を覗く

そこには上半身裸になった隊士達が居た

その中にはもちろん幹部達も



A「もしかして千鶴、この中に混ざろうとしてるの??」



雪村「ま、まさか!!」



私の言葉に千鶴は顔を赤くする



雪村「ただ松本良順先生がいらっしゃってるって聞いたから」



A「知り合い??」



雪村「うん、京に来たのも松本先生を訪ねるためだったから...」



A「なるほどね」



松本「次の人」

永倉「おう!!!! いっちょ頼んまっせ先生!!」



私と千鶴が話していると、
健康診断とは思えないほど 元気の良い声が聞こえる



A「新八さんって健康診断好きなの...??」



そんなことを言っていると
松本先生の前で筋肉を見せびらかし始めた



A「...健康診断を筋肉採点と勘違いしてるんじゃないの??」



雪村「ははは...」



千鶴も少し呆れたように笑う



永倉「剣術一筋で鍛えに鍛えたこの身体!!」



相変わらず自慢の筋肉を披露する新八さんに
松本先生は反応することなく 無言で見つめていた



藤堂「しんぱっつぁんの場合、身体は頑丈だもん」

藤堂「見てもらうのは頭の方だよな」

弐佰陸) 筋肉・弐→←弐佰伍) 健康診断



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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年3月17日 19時

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