検索窓
今日:7 hit、昨日:92 hit、合計:2,357 hit

弐佰伍) 健康診断 ページ17

井上さんはにこやかに手を振りながらこちらに近づいてきた



井上「稽古をしていたのかい??」



A「はい...隊士達からの稽古の印象はあんまり良くないみたいですけど」



少し不機嫌そうに頬をふくらませる私を見て
井上さんは困ったように笑う



井上「君は本当に総司に似ているね」

井上「いや、"似ている"というよりは"似てきた"が正解かな」



A「そう??...ですか??」



私はちらりと総司を見る



沖田「全然似てないと思うけどなぁ」



良いのか悪いのか...

総司の言い方に問題があるのか...



沖田「それより、源さんどうしてここに??」



井上「あぁ、今日は隊士達の健康診断をするみたいなんだ」



A「健康診断...??」



私が此処へ来てからそんなもの一回もやってるところ見たことないけど...



井上「だから、広間に集まるように勇さんから言伝を預かったんだ」

井上「雪村くんと礼龍寺くんは後で見てもらえるそうだよ」



沖田「なんで急に健康診断なんですか??」



総司も同じことを思っていたらしい

しかし、
不思議そうな様子ではなく少し警戒した様子であった



井上「最近、体調不良の隊士が多いのは知っているだろう??」

井上「それで、その隊士達の様子を見るついでに健康診断もやってしまおうって話らしいよ」



沖田「へぇ、それ土方さんが思いつきそうなことですね」



総司は 不機嫌そうに言った

確かに、土方さんなら言いそうだけど...



A「とりあえず、私は千鶴といた方が良さそうかな」


そして

「また後で」

と言って、二人に手を振ってからその場を立ち去った







やっぱり、総司は身体を診られたくないんだ

さっきの警戒した様子を見るに、
自分の身体に起こっている異変が
普通じゃないことに気づいてるみたいだった

自分の身体に無頓着なところがある総司だけど、
隠そうとするってことは だいぶ体調が悪いんだろう




A「それにしても、私は普通の身体じゃないから受けなくてもいいんだけどなぁ」

A「でも最近疲れやすいから診てもらった方がいいのかな」



A「うーん...」



暫く頭を捻ってみても答えは出てこなかった

それに もし人ではないってバレたら...


バレることはないだろうけど、
最悪の考えが頭をよぎる



A「千鶴はどうするんだろう...」



千鶴も後で受けるって言ってたし、探してみよう








そして、私は千鶴が居るであろう中庭へ向かった

弐佰陸) 筋肉・壱→←弐佰肆) 稽古・参



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
22人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 沖田総司 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年3月17日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。