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弐佰肆) 稽古・参 ページ16

沖田「ぷっ」

沖田「あはははっ」



総司がお腹を抱えて笑いだす



A「なに」



私は少し不機嫌にジトリと見た



沖田「僕の稽古も長く続かないけど、君のも相当だね」



A「それどういう意味??」



原田「おいおい、Aが初めて稽古するっていうから見に来たら...なんだよこの有様は」

永倉「稽古始めてそんなに時間だってないだろ」



総司の背後から左之さんと新八さんが姿を見せる



沖田「僕はただ見てただけですよ」

沖田「今日は、Aちゃんにやってもらおうと思って」



総司は顔だけ二人に向けて答えた



A「わ、私は普通にやってただけだし」



原田「総司といいAも相当だな」ハハッ



左之さんは少し呆れたように笑う



沖田「それ、僕もさっきこの子に言いました」



永倉「総司は身体的に、Aちゃんは精神的にってか??」

永倉「おめぇらあんまり隊士達をいじめてやんなよ」



新八さんもやれやれと言った様子で首を振った後、

じゃあな

と手を上げてその場を後にする二人



A「.....私の稽古、そんなに酷いの??」



沖田「僕はそうは思わないけど??」



A「なんか総司の言葉は当てにならない」



沖田「なにそれ酷いなぁ」

沖田「君が酷いかどうか聞いてきたから答えてあげたのに」



総司の稽古は前から見てたけど、だいぶ荒っぽい

それに比べて私の稽古は優しいと思うんだけどな...



沖田「優しくして死ぬよりも実戦に役立つ稽古が出来ればいいんだよ」



A「まぁそうだけど〜」

A「とにかく今日はこれ以上稽古は続けられなさそうだね」



沖田「そうだね」

沖田「じゃあ君達、今日の稽古は終わりだから」



隊士達「は、はい!!」



総司の言葉に姿勢を正して礼をする隊士達

その表情は嬉しさを隠せていなかった



A「"今日は"だからね??」

A「皆は少し鍛える必要があるみたいだから、明日もやるよ」



私は少し意地悪かなと思いながらも
実際、隊士達には死んで欲しくないし
なんなら怪我もして欲しくない

それに稽古はできる時にやっておいて損は無い



隊士達「は、はい...」



先程の元気はどこにいったのか
隊士達はあからさまに肩を落とす

私の稽古、そんなに嫌なのか...??







「あっ、いたいた」



隊士達を解散させて
私と総司もその場を後にしようとした時、
足音とともに誰かが近づいてくる

音のする方へ視線を向けると、そこには井上さんがいた

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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年3月17日 19時

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