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弐佰肆) 稽古・弐 ページ15

そんなことを話しているうちに隊士達の元に到着した



沖田「じゃあ、こないだも言ったと思うけどこの子が副組長になったから」



総司に促され、一歩前に出る



A「改めまして、礼龍寺Aです」

A「よろしくお願いします」



珍しく少し緊張しながら、ペコリと頭を下げる



一番組の隊士達よりも後に入ってきて副組長になって、
更には女だって公表してる...

よく思わない人の方が多いんじゃないかと
心配と緊張が入り混じる



隊士1 「礼龍寺さんなら納得です!!」

隊士2 「池田屋と禁門の変の話、聞きました!!」

隊士3 「近接の戦闘を得意としているんですよね!?」



隊士達は我先にと口を開く

尊敬の視線を向ける者
興味に満ちた瞳

皆からの印象は良いみたいだ

先程まで心配していたことが馬鹿らしくなる程に



A「ふふっ」



安心して、つい頬が緩んでしまう



沖田「じゃあ、今日は副組長が稽古につくから」



そう言って総司は階段に腰掛ける



A「ええ、ちょっと!!」



私は急いで総司に駆け寄った



A「稽古なんてしたことないからやり方教えてくれないと!!」



沖田「自分のやり方で教えればいいじゃない」

沖田「それに、近接戦闘は君が一番得意なんだから」

沖田「自分が教えやすい方法でいいよ」



A「....そう??」



私の教え方って言っても、
白鈴にしか教えたことないんだけど...

でも、とりあえずやってみるしかない

それに自分のやり方はこれから見つけていけばいいし!!



A「よし、気合い入れていくぞ〜!!!!」



隊士達「おぉ〜〜!!!!!!」



私の掛け声に、隊士達は拳を突き上げて答えた








のは少し前のはずなのに...



A「皆〜、ほら立って」

A「そんなんじゃ殺されちゃうよ!!」



私はパンパンと手を叩きながら隊士達に言った

彼らは身体の疲労よりも精神的な疲労が大きいようだ



...なんでだろ



A「この程度で疲れててどうするの??」



私の言葉を聞いた隊士の一人が立ち上がる

そして再び木刀を握りしめた



隊士「くっ...もう一度...」

隊士「やああああぁぁあ!!」



スッ



振り下ろされる木刀を躱して背後に回り込む

そして手元を叩いた後、首元に手を添えた



カランッ



木刀が地面に落ちる音が響く



A「...後ろがら空きだよ??」

A「もし、今のが現実で私が敵だったら...」









A「ココとココ、仲良くないよ??」ニコッ

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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年3月17日 19時

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