検索窓
今日:5 hit、昨日:42 hit、合計:2,263 hit

壱佰捌) 襲撃・参 ページ2

私の体はフワリと宙に浮いていた



天霧「礼龍寺...まさか鬼の総本山と言われている家門のことですか」



A「そういうこと」



天霧「お初にお目にかかります、私は天霧九寿と申す者です」



そう言って天霧は私の前まで来ると深々とお辞儀をした



不知火「礼龍寺とはなぁ」

不知火「俺様が生きている間に会うとは思わなかったぜ」



不知火も構えていた銃を下ろして言った



風間「なぜそのような者が此処にいる」



A「まぁそれは....色々あったのよ」



風間「この地を治めている鬼の問題は我らで解決しなければならない」

風間「そのためにはそこの女鬼が必要だ」

風間「早く退け」



天霧「風間、この御人は我らの生みの血筋」

天霧「敬意を払わなければいけない存在です」



不知火「まぁ要するに姫さんってことだろ」

不知火「下手すれば罰が下るんじゃねぇか??」ハハッ



風間「退かぬというのなら、力ずくで奪うまでだ」



風間は脚を踏み込み高く飛び上がると千鶴の前に降り立った



A「ちょっと...!!」



あーあ、全く

風間の性格的には怯むことなく己を突き通すだろうな
とは思ってたけど、やっぱりね

殺す目的じゃなくて、連れ去る目的なら
ただ守ればいい

こっちも千鶴を連れ去られたら困るし

それに千鶴はもう新選組の一員だからね

味方を渡すわけにはいかない



風間の手が千鶴に伸びる



A「風間、それ以上近づいたら許さないよ」



雪村「Aちゃん!!」



私は千鶴の前に立ち塞がって言った



風間「...良く考えれば、お前も女鬼ということか」



A「だったら何??」



なんか今の話の流れ的に、嫌な予感がする...



風間「ならば、お前が妻となれ」



はい、嫌な予感は早速的中



不知火「おいおい、それは月の姫さんだぞ??」

不知火「分かってんのか??」



天霧「風間、その発言は庇いきれませんよ」



風間「俺は後世にも血筋の良い鬼を残さなければならない」

風間「それは頭領としての義務だ」

風間「共に来い」



そう言って風間は私の腕を掴む



A「あのねぇ...」



この男は、血筋の良い女鬼なら誰でもいいのか...
呆れてため息が出る

まぁ、
千鶴から私に意識が移っているなら良しとしてもいいけど



ビュンッ



...その時、風間と私の間に槍が飛んでくる



A「!?」



急いで槍の飛んできた方へ目を向けた

そこには二つの人影があった

壱佰捌) 襲撃・肆→←登場人物(オリジナル)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
22人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 沖田総司 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年3月17日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。