壱佰捌) 襲撃・弐 ページ50
Aちゃんも自分のことを"鬼"って言ってた
それに、Aちゃんの国だけじゃ無くて
私たちのいる世界にも鬼はいるって...
「鬼?? まさかAちゃんと一緒??」
風間「そんなやつは知らぬな」
風間「我が同胞よ、俺達はお前を連れて行ければそれでいいのだ」
風間「女鬼は貴重だ」
「鬼...??私が??」
風間「ふん...自分を鬼だと自覚していないのか??」
天霧「君は、並の人間とは思えない程、怪我の治りが早くありませんか」
いつの間にか背後に赤髪の人がいる
傷の治りが早い...
確かに私の中でずっと疑問だった
それに、最近ではどんどん治りが早くなってる気がする
不知火「なんなら今ここで証明した方がはえぇか??」
そう言って青髪の人は私に銃口を向けた
撃たれるっ...!!
そう目を瞑って身構えた時
A「撃っちゃ駄目だめだよ」
「Aちゃん!!!!」
次に目を開けた時には月光に照らされるAちゃんが居た
〜千鶴side end〜
・
・
・
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ピシッ
A「!?」
千鶴を見送って少しした時人間でない気配を感じた
これは、"鬼"
それに一人じゃない、複数人の気配だ
相手が誰かわからない以上無闇に応援は呼べない...
それに気配の方向は千鶴が向かった先だ
とにかく行くしかない
A「千鶴を狙って...か」
私は気配の元に急いだ
・
・
A「居た..」
視界に三人の人影が映る
あれって前に会った人..
って待って、その銃千鶴に向けてるの!?!?
脚に込める力を更に強くした
ガシッ
そして男の元に辿り着くと銃口を手で塞いだ
A「撃っちゃだめだよ」ニコッ
雪村「Aちゃん!!!!」
風間「また貴様か」
不知火「なんだ?? 風間知り合いか??」
風間「池田屋と禁門の変で顔を合わせた」
風間「ちょうどいい、貴様何者だ」
A「うーん、言うのはこの時期じゃなかったんだけどね」
A「まぁでも千鶴を狙うのを止めさせられるなら言ってもいいかな」
不知火「何ごちゃごちゃ言ってやがんだ」
そう言って不知火は引き金を引こうとした
バキッ
A「駄目だって言ったでしょ」
A「人の話は最後まで聞かないと」
私は粉々になった銃の破片を手からはらい落とす
A「いいよ、お望み通り 名乗ってあげる」
フワッ
私は塀の上から空中へ身を翻した
「私は、礼龍寺A」
「鬼王の血を引く鬼...貴方達の主だよ」
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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月21日 13時