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壱佰肆) 上出来 ページ45

南雲「Aさん...」

南雲「近々お会いするとはどういうことでしょうか??」



本当は
副組長だから、
総司にお礼をしに来た時に会うことになるだろうから
自己紹介をしておいた方がいいと思って

って言えば良いんだろうけど、
それだと何も効果なしなんだよね...

私が"礼龍寺"だってバレずに"鬼"とだけ分かれば、
きっと今後私について調べ始めるはず

どこの家門かも分からない鬼だと尚更

彼女が行動を起こしてくれれば、私も調べやすくなる

見た感じ馬鹿ではなさそうだし...


...やってみる価値はある



A「もちろん、うちの組長にお会いする時もそうですけど」

A「貴女とは"違う理由"でもお会いしそうなので」ニコッ



私の発言に南雲さんは顔をしかめた



南雲「違う...理由??」

南雲「私は、貴方様とは初対面ですのでそのようなことはないと思いますが」



先ほどとは打って変わり、冷たい口調で言い放った


こっちが本性ってこと...??



A「"鬼"と言えば分かりますか??」ニコッ



私は再びにこりと笑う

いかにも穏やかなように



南雲「っ!!!」



予想外だったのだろう
彼女は目を見開いて固まった



南雲「...鬼だなんて、そんなおとぎ話みたいなことある訳...」



仕方がない

私は隠していた気配を少し出した


...全部出したら怖がられちゃうからね



南雲「っ!!....鬼...みたいですね、本当に」



A「一目見た時から、あなたが鬼だということは分かっていましたよ」



南雲「そうですか」

南雲「ただ、私も本当に所用があるのでこれ以上はお話できません」



A「そうみたいですね」



遠くに人影が見えた

その人影は、彼女の様子をうかがっているようだった



南雲「えぇ」

南雲「それではまたお会いする日まで」

南雲「Aサン」フフッ



意味ありげに笑ったかと思うと同時に風が巻き上がる

私が次に目を開いた時には、すでに彼女は消えていた



A「まぁ、でもこれくらいでいいでしょ」

A「とりあえず、お千のところに行かないと...」



あっ、こんなこと考えてる場合じゃなかった

総司達を待たせてるんだった...


あぁ総司怒ってそうだなぁ
また勝手なことしてって...



A「ははっ 急いで戻らないと」





そう言って、私は再び地面を強く蹴った

壱佰伍) 警護の任→←壱佰参) 近々



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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月21日 13時

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