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壱佰弐) 南雲薫 ページ43

男「ほら、さっさと来い」

??「いや、やめて!!」



男達に腕を掴まれた彼女は今にも連れて行かれそうだ



沖田「やれやれ、攘夷って言葉も君達に使われるんなら可哀想だよ」



先に着いた総司は男達に向かって言い放つ



男1「なに??」

男2「...浅葱色の羽織」

男1「新選組か!!」



??「...!!!」



ふと、彼女を見る
彼女は目を見開いて驚いた表情をしていた

それは総司の登場に対してじゃない

視線は総司では無い、ほかの人物を捉えていた


私はその視線を辿る



A「!?」



視線の先には"千鶴"がいた

何で千鶴を...知り合い??



A「えっ...」



ちょっと待って
顔が...


その女性の顔は千鶴と瓜二つと言っていいほど似ていた
もはや同じと言っても良いくらいだ



沖田「どうする??」



総司は自分を新選組だと理解した男達にニヤリと笑って言った



男1「くっそ...飲み直すぞ!!」



片方が路地へと消えていく



沖田「お前はどうする??」



男2「..覚えてろ!!」



総司が追い打ちをかけるように言うと
もう一人の男も路地に消えていった

にしても、
あんな決まり文句みたいなことを言う人がいるんだね



ザッザッ


??「ありがとうございました」



私はハッと我に返る

彼女は綺麗にお辞儀をしてお礼を言った



南雲「私、南雲薫と申します」



そう言って顔を上げた彼女は本当に千鶴そっくりだった



A「南雲...薫」ボソッ



彼女は鬼で間違えない

この距離に来て確信した
この子は鬼の気配が強い

次期当主として生まれたに等しい程に

それに、姓が"南雲"ということは
土佐に住まう鬼の一族だろう

ここは、
土佐の鬼の上位にいる人物だと考えるのが妥当だけど...

私の知る限り、土佐の鬼達に女が生まれたという記録は無い

だったら彼女は何者...???



そんなことを考えていると
総司は思いついたように千鶴の手を取り彼女の横に並ばせた



雪村「え!?」



沖田「いいから」



総司の突然の行動に千鶴は驚く



沖田「やっぱり、よく似ているね」



A「うん...ほんとによく似てる」



沖田「Aも思ってたんだ」



A「一目見た時からね」



藤堂「そうか?? 俺は全然似てないと思うけどなぁ」



沖田「いやぁ?? 似てるよ」

A「そうそう、平助の目が節穴なんじゃないの??」



藤堂「なんだと!?」



怒る平助を横目に
私は再び意識を南雲薫へと向けた

壱佰参) 近々→←壱佰壱) 気配



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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月21日 13時

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