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壱佰壱) 気配 ページ42

藤堂「あれ、総司!!A!!!!」



小道から出たところで聞き覚えのある声に呼ばれた

私と総司は声のする方に顔を向ける



A「平助!!千鶴!!」



昼の巡察で出ていた平助と千鶴がいた



A「お疲れ様〜!!」



私は平助に手を振りながら二人の元に歩み寄る

それに続いて総司と隊士たちも平助の組に合流した




藤堂「そっちはどうだった??」



沖田「あぁ、普段通りだよ」

沖田「でも将軍上洛の時には、忙しくなるんじゃないかな」



雪村「上洛って、将軍様が京を訪れるんですか??」



A「私も初めて聞いた」



沖田「そう、だから近藤さんも張り切ってるよ」



藤堂「あぁ、近藤さんはそうだろうな」



平助の意味ありげな言い方に
私と千鶴は顔を見合せた後、首を傾げた

どういう意味だろう...??



沖田「ゲホッゲホッ!!!!」



その時、総司が咳き込む

そしてそのまましゃがみ込んだ



A「総司!!」



私は慌てて駆け寄る

前の屯所でも咳をしていたから、その時も総司に聞いたけど
「大丈夫」 「何でもない」
の一点張りだった

だけど、しゃがみ込む程に咳をしていて何でもない訳が無い



A「大丈夫??」



隣にしゃがんで背中をさする

私の問いかけに
総司は口元を押さえたまま頷いた

だいぶ辛そうな表情をしている



A「やっぱり体調が悪いんじゃ...」



そう言いかけた時、
千鶴では無いもう一人の"鬼"の気配がした

一度会ったことのある鬼なら分かるはず
ということは、まだ私があったことの無い鬼...

気配を辿り、その人物を探す



男1「おい、小娘断るとはどういう了見だ」

男2「日々攘夷を論ずる我ら志士に酌の一つや二つ、むしろ自分からするのが当然であろうが」



ふと、声のする方へ視線を向ける


そこには男二人に絡まれる女性が居た


はぁ、どこにでもこういう男はいるんだな
と私は呆れながら肩を落とした

確かに美人で綺麗な女の人だけどね...



A「?!?!」



待って、あの人から気配がする...!!



??「やめて!! 離して!!」



女性は男に腕を掴まれていた


行かないと


そう思った時、
さっきまでしゃがみ込んでいた総司が立ち上がって
男達と女性の元に駆けていく



A「総司!?」



私は総司の後を追う

そして、私達を追うようにして平助と千鶴も続いた

壱佰弐) 南雲薫→←壱佰) 副組長



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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月21日 13時

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