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玖拾捌) 可愛さ ページ36

A「じゃあ私は着替えたら広間に行くよ」



雪村「うん!! 待ってるね」



日が高い
きっともうお昼の時間だ

千鶴は割れたものの片付けと配膳のため
足早にその場を後にした



A「さて、私も着替えようかな」



そういえば、
ここに来てから倒れすぎだよね....



A「ははっ」



自分の猪突猛進さに呆れて乾いた笑いが漏れる

周りから見たら死に急いでるように見えるのかな

でも、
初めて護りたいと思ったみんなを護れるなら
どんなことだってする


月に行けないなら
行けるようになるまで こちらに専念するしかない

お母様のことはもの凄く気がかりではあるけど...

きっと昨日の様子だと、黒蓮はまた来る
その時にどうにかして聞き出すしかないよね



A「よしっ」



私は鏡の前で一周回って確認すしてから部屋を出た



A「暖かい」



春の陽気に包まれた世界はとても暖かい

植物たちが風に吹かれサラサラと揺れていた



A「綺麗...」



私は春の空気を胸いっぱいに吸い込む



A「今日も頑張ろ!!」



そう言って軽く頬を叩いて気合を入れる

そして皆が集まる広間に急いだ









〜広間〜

A「皆おはよう〜 もうお昼だけど」

A「また迷惑かけちゃったみたいでごめんね」ヘヘッ



広間にはすでに皆が集まっていた

私の顔を見るなり安堵した様子で
いつものように話しかけてくれる



藤堂「おせぇぞ!! お前のおかず貰っちまうところだったぜ」

永倉「残念だな平助、それだったら絶対に俺が先に貰ってる」



新八さんは親指で自分をさすと
勝ち誇ったような笑みを浮かべる

その様子に平助は明らかにキレているようだ



藤堂「そんなの分かんねぇじゃんか!!」



あげるなんて一言も言っていないのに
意味の無い言い争いが始まった

まったく...
ご飯のことになると 互いすぐにムキになるんだから

平助と新八さんの言い争いを見ながらため息をついた



沖田「Aちゃん、早く座りなよ」



A「あぁ、うん」



総司に促され、
いつものように一くんと総司の間に腰を下ろした



斎藤「体調はどうだ」

A「もうバッチリだよ!! 沢山寝たからね」

斎藤「そうか」



あっさりとした会話だが、その中に一くんの優しさを感じる

基本無口で口数が少ないけれど、
いつも私を気にかけてくれている



A「一くんってやっぱり優しいよね」



それに、
褒めるとすぐに顔を赤くする可愛さも兼ね備えている

作者から(お知らせ込)→←玖拾漆) 誤魔化し



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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月21日 13時

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