捌拾玖) 回想・弐 ページ24
A「皆と合流する前に、行ってた場所は私の同胞のところ」
藤堂「同胞??」
斎藤「つまり、礼龍寺と同じような力を持つ者ということか」
A「そうそう、でもね私と全く同じじゃなくて 前に話したこの地に住んでいる鬼だよ」
土方「おめぇは、敵か味方か確認しに行くって言ってたが、ありゃどうなったんだ」
A「はっきり言うと、新選組の味方にはなれないって言ってた」
永倉「じゃあ!!」
A「ただ、敵にもならないって言ってたよ」
A「鬼は羅刹の存在を許さない」
A「それは本来あるべき秩序を羅刹という存在が乱してしまうから」
A「だから、その人は鬼として羅刹の研究をする新選組の味方につくことはできないの」
土方「なるほどな」
土方「だが、敵じゃないにしても味方じゃねぇんだ、信用出来ねぇな」
A「それは私が保証する」
A「私は鬼の総本山の家門でしょ??」
A「だから、私と対立するということは"はぐれ鬼"になるってこと」
藤堂「じゃあ、誰もAには逆らえないってことか??」
A「まぁ、キツい言い方するとそうなるね」
A「でも、今はその子は友達になってくれたから」
土方「友達だと??」
A「いいじゃん友達になるくらい」
A「それに味方じゃないって言ってもこちら側の情報はくれるし、いざとなれば...千鶴を護ってくれるから」
雪村「私を...??」
A「そう!!...女同士でしょ!!」
A(今はまだ千鶴に鬼って伝えない方がいいよね)
沖田「その子女の子なんだ」
A「そうだよ」
A「まぁ、いつかは会うかな」
土方「なるほど、とりあえず禁門の変の時のことはわかった」
土方「で、妹に連絡とってたってどういうことだ??」
A「うーん私もよく分からないんだけど...」
A「鏡を使って月と繋げてたみたいなんだよね」
土方「鏡??」
A「水に力を注いで鏡と繋げたとは言ってたけど....」
??「お姉ちゃん!!!!!!」
A「そうそうこんな風に...」
A「.....」
A「...........」
A「.....え??」
藤堂「今お姉ちゃんって...」
原田「あぁ、確かにそう言ってた」
A「え、みんなにも聞こえた??」
Aが見渡すと全員が勢い良く頷いた
??「「お姉ちゃぁあああぁぁあああん!!!!!!!!!!!!」」
今度は先程と比べ物にならない程の大きな声が
屯所中に響き渡った
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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月21日 13時