捌拾捌) 迂闊 ページ22
A「アッハッハ」
沖田「なに、なんで笑うの」
沖田「なんにも面白くないんだけど」
沖田はさらに不機嫌そうな顔つきになった
A「いや〜なんか可愛く見えた」ハハッ
沖田「可愛いって...ふざけてると斬っちゃうよ」
A「えぇいいの?? 葱食べてあげようと思ったのに残念」
Aがそう言うと、沖田は言葉に詰まった様子だ
沖田「...」
A「うそうそ」
A「食べてあげるよ」
Aは涙を拭きながら
「ほら貸して」
と沖田の手から小鉢を取った
A「葱美味しいのに〜」
A「しょうがないから私のお肉入れておいてあげる」
沖田の小鉢から葱を取り除くと、
自分の小鉢から肉を取って沖田の小鉢に入れた
沖田「...ありがと」
A「いえいえ」
斎藤「礼龍寺は時々姉のように見える時がある」
A「そう??」
A「でも、年下の子の世話は良くしてたよ」
A「腹違いの妹がいるから」
沖田「え??Aちゃんって妹いたんだ」
斎藤「初耳だな」
A「小動物みたいで、すごく可愛いんだから」
沖田「その子は君の国にいるの??」
A「そうそう」
A「この間久しぶりに話し.....あっ」
沖田「え、この間久しぶりに話した...??」
斎藤「国に帰ったのか??」
A(まずい、口が滑った)
Aの顔は次第に青ざめていく
A(千鶴のこともあるから、手順踏んでから伝えようと思ってたのに...)
沖田「ふーん」ニヤッ
A(あっこの総司の顔まずいやつだ)
A「そうj((沖田「土方さーん」
A「ちょっと!!」
沖田「Aちゃんがこの間国に」ングッ
そう言いかけた沖田の口をAは勢いよく手で押えた
A「総司!!後でちゃんと話すからさ!!ね??」
A「葱も食べてあげたんだし!!!!」
だか時すでに遅し
土方の耳にはしっかりと聞こえてしまっていた
土方「Aが国にどうしたんだ」
土方の方を恐る恐る見るといつもの如く鬼の形相である
A(あぁ終わった)
チーン
Aの中で終了の鐘が鳴る
沖田の口元を押さえていた手を退かす
沖田「国に帰ってたみたいですよ」
土方「なんだと!?!?!?」
A「か、帰ってないよ!!!!」
A「誤解だって!!」
A「ただ....」
土方の声で広間にいる全員がAに注目している
A「...妹から連絡が来ただけ」
土方「どういうことだ!!!!」
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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月21日 13時