捌拾漆) ご馳走 ページ21
〜夕食〜
永倉「おぉ!! 今日は飯が豪華じゃねぇか!?」
藤堂「ほんとだ!! 今日何かのお祝いだっけ??」
広間に一番乗りで入ってきたのは
おかず戦争を毎日のように繰り広げる永倉と藤堂だった
A「今日、街の人達から沢山貰ったから」
雪村「Aちゃんと斎藤さんが帰ってきた時は本当にびっくりしました」フフッ
Aと千鶴は膳を自分の席に運びながら言った
近藤「おぉ!! 今日の飯は品数が多いな!!」
土方「ほんとだな」
山南「確かにいつもよりも品数が多いですね」
広間には続々と幹部達が集まって来た
原田「わりぃ、少し遅れた」
沖田「おまたせ〜」
斎藤「...待たせた」
そして少し遅れて原田、沖田、斎藤がやって来た
斎藤「礼龍寺、これは今日貰ったものを使ったのか??」
A「そうだよ〜」
A「千鶴が色々と献立を考えてくれたの!!」
永倉「千鶴ちゃんはいい嫁さんになりそうだな」
藤堂「ちょ、しんぱっつぁん!! そういうのはまだ早いって!!」
永倉の言葉を聞き、赤面する千鶴に
藤堂は立ち上がり慌てた様子で言った
A「平助落ち着きなよ」
藤堂「だってさぁ!!」
原田「ほら、早く食べようぜ」
原田「せっかくのご馳走が冷めちまう」
藤堂「そ、そうだよな」
原田に促され、藤堂は大人しく座り直した
近藤「じゃあ皆、今日もご苦労だった!!」
近藤「夜の巡察の者はあと少し頑張ってくれ!!」
近藤の掛け声を合図にそれぞれが手を合わせる
全員「いただきます!!」
・
・
・
藤堂「うめぇええ!!!!」
永倉「だな!! ということで....隙あり!!」
藤堂「ちょ、しんぱっつぁん返せよ!!」
永倉「取られる方が悪いんだぞ」
藤堂「くっそ〜...」
A「ほんとに毎日毎日よく飽きないね」
斎藤「食事の時くらい静かにして欲しいものだ」
沖田「まぁ、これが無いってなったらそれはそれで寂しくなるかもよ」
A「えぇ〜??」
永倉の隣に座る原田と千鶴は慣れたかのように
二人のおかず戦争を気にすることなく会話を弾ませていた
沖田「...」
A「総司どうかした??」
ふと手に持った小鉢を眺める沖田
その様子は何かと格闘しているようにも見える
斎藤「総司、好き嫌いは身体に良くない」
A「え!? 総司もしかして....葱食べられないの??」
沖田「...だったら悪い??」
不機嫌そうにジトリとAを見つめる沖田
その様子にAは思わず吹き出したのだった
19人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月21日 13時