捌拾参) 邪魔 ページ17
〜沖田side〜
「じゃあね、お二人さん楽しんで」
僕はあからさまに不機嫌な態度で言った
いつもならこんなことしないのに
だけど、近い距離で話し込む二人を見かけた時
どうしても邪魔したくなった
それが何故なのかは僕も分からないけど...
にしても、
あれだけ近くにいたら"ああなる"のは当たり前なのに
「本当に危機感ないよね」
隊士「沖田組長、どうしましたか...??」
隊士に声をかけられてから、
思っていたことが口に出ているのに気がついた
「何でもないよ」
あぁ、君が絡むと何でかな
いつもの僕じゃないみたいな時がある
沖田side end
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〜店〜
斎藤「ここに来たことがあるのか??」
A「うん」
A「前に総司と一緒に袴を仕立てに来たんだ」
斎藤「なるほど、であれば店主とも面識があるのも納得できる」
店主「本日はどのようなものを御所望でしょうか??」
斎藤「こちらに着物を一つ頼みたい」
店主「わかりました」
店主「では、奥の部屋へどうぞ」
Aは店主に促されるまま履物を脱いだ
店主「斎藤様はそちらでお待ち下さい」
店主「お茶をお出しして」
前回と同様に斎藤は店の端にある席に案内される
そして、店の奥から姿を現した少女は斎藤へお茶を出した
A「じゃあ一くん、少し待っててね」
斎藤「あぁ」
Aは斎藤へ声をかけた後、
店主に続いて奥の部屋に姿を消した
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店主「さて、今回はどんな物にしましょうか」
店主「今日も着物だけれど、やっぱり袴は動きずらかったかしら??」
A「はい...やっぱり着物の方が着慣れていたので」
Aは恥ずかしそうに笑った
店主「そうよね、貴方は所作がとても綺麗だからきっと幼い頃からきちんと教えられていたのね」
店主「幼い頃に教わったことは、大きくなっても なかなか変えられないものよ」フフッ
A(所作まで見られていたとは....)
店主「着物は暗い色の方がいいかしら??」
A「はい、なるべく目立たないような物が良いのですが....」
店主「そうよねぇ、でも生憎暗い色の男物は今置いていないのよ」
店主「女性用であればあるのだけれど...」
店主は困ったように首を傾げた
A「女物だとどのようなものになりますか...??」
店主「ここからここよ」
そういった店主の先には膨大な量の着物があった
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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月21日 13時