検索窓
今日:45 hit、昨日:62 hit、合計:3,895 hit

伍拾壱) 日課 ページ32

ザバッ



A「ふぅ....気持ちいい」



湯に浸かるとAは目を閉じた



A(今日のことをゆっくり整理するのも大事だよね)



Aは、
自分を包み込む暖かい湯を感じながら
今日の出来事を振り返る

これは一日を終わるためにAが決めた日課であった



A「あぁ、思い出すと凹むなぁ」



池田屋事件の時は出血多量で倒れ
今回の事件では感情が制御出来ずに暴走してしまった



A「はぁ」



今日だけではなく今までのことを思い出し、
再度肩を落とす



A「でも」



Aはそう言い


バシャッ


湯を手で掬い顔にかけた



A(今日、土方さんが私に言ったことは新選組と私を思ってのこと)

A「千鶴も慰めてくれたし」

A「今回の教訓を生かしてもっと強くならないと」



A「よし!! 反省は終わり!!」

A「明日から、また気持ちを切り替えて頑張ろう」











バシャン



A「!!!!」



Aは湯の中に沈みそうになり慌てて身体を起こした



A「いつの間にか寝ちゃってた...!!」

A「意外にも疲れてたんだな」



「よっこらしょ」
と言いながら湯船から上がる



フラフラ〜



足元がふらつく



A「やばいのぼせた」

A「さっさと着替えて風に当たろ...」



ふらつきながらも浴室を出る

「暑い」

と呟きながら寝衣へと着替えた



A「よしっ」

A「髪の毛は...風に当たれば乾くよね」











トットットッ



A「わぁ...」



Aは脱衣場から出て部屋へと向かう廊下を歩いていた

ふと空を見上げると満月が辺りを明るく照らしている



スッ



Aの髪が純白に、瞳が金色に変わる



A「久しぶりにこの姿になれたから、やっと"気"を綺麗にできる」



月の者は、
満月の日に力が増強するだけでなく
自らの身体に流れる気が浄化されるのである



A「あっ」



Aは部屋の前まで辿り着くが、
自分の髪が一切乾いていないことに気がついた



A「こういう時、長い髪って嫌だなぁ」



ぶつぶつと文句を言いながら縁側に腰かけた

「まったく...」
と言いながら乾いた布で髪の水気を取る







A「もう無理」



トサッ



そう言うと、縁側に寝転んだ

夜風がAを撫でる





A(あぁ、気持ちいい風...)


そして瞼をゆっくりと閉じた

伍拾弐) 寝床・壱→←伍拾) 微風



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 沖田総司 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月6日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。