検索窓
今日:44 hit、昨日:62 hit、合計:3,894 hit

肆拾玖) 禁門の変・伍 ページ29

風間「沖田と言ったか」

風間「あれも剣客には非力な男だった」



永倉「総司の悪口はいくらでも言え」

永倉「でもな、その前にこいつを斬った理由を言え」

永倉「その理由が納得行かねぇもんだったら、今すぐ俺がお前をぶった斬る!!!!」



A「....」



カラン

カラン



雪村「Aちゃん...??」



スッ



Aは永倉を手で制する



A「新八、こいつは私が斬る」

A「仲間を無差別に斬り、総司を侮辱した」

A「お前は罪に罪を重ねているようだな」



ゴオオオォォオオオオ



Aの周りに強風が巻き起こる



A「絶対に許さない」



ピキッ



橋が凍り始める



雪村「Aちゃん!! 」

土方「A!! やめろ!!」

永倉「落ち着け!!」



千鶴達はAを止めるが、
怒りに満ちたAには聞こえない



風間「お前っ、鬼では無いのか??」



A「....」



土方「待て!! このままだとここにいる奴ら全員...!!」



A「「疾風怒濤」」



氷剣を持ったAは風間に凄まじい勢いで距離を詰める



土方「新八!! お前はこいつらを連れて先へ行け!!」

永倉「おう、こいつらの指揮権、今だけ俺が預かるぜ」



ガキンツ



Aの氷剣と風間の刀がぶつかり合う音が響くが

風間の刀がAの力によって飛ばされる



ザシュッ



A「千鶴!!!!」



飛んだ風間の刀は千鶴の肩を掠め、橋へと突き刺さる

ようやく自我を取り戻したAは慌てて千鶴に駆け寄った



A「うそっ、千鶴の腕に...」



Aの力は解け、凍てついた橋は溶けてゆく

風間はAから短剣を奪うと、A目掛けて剣を振り下ろす



ガキンツ



振り下ろされた刃を土方が止めた



土方「お前、覚悟は出来てるんだろうな??」

土方「俺達の仲間に怪我をさせたその覚悟を」

土方「Aの刀を受けた時、力を抜いてわざと刀を飛ばしただろう」



風間「それがどうした」

風間「確認したいことがあったまでだ」



土方「人を斬ってまで確認したいこととは大層なことだな」



ガキンッ

カキンッ ガキンッ



再び刃のぶつかり合う音が響き渡る



「風間、そこまでです」



風間と土方の戦いはある男の声によって終止符がうたれた



天霧「薩摩藩に組みする我らが 新選組と戦う意味が無いことくらい百も承知のはず」



風間「確認は済んだ」



そう言い千鶴へ視線を向け、満足気に笑うと
風のように姿を消した

肆拾玖) 禁門の変・終→←肆拾玖) 禁門の変・肆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 沖田総司 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月6日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。