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肆拾捌) 合流 ページ24

〜伏見奉行所〜

会津藩との合流を提案した斎藤に頷くと、
近藤達は伏見奉行所から守護職が設営している陣へと向かった



近藤「我ら、これより九条河原へ向かう」



近藤の掛け声と共に九条河原へと向かった隊士達

そこへ着く頃には日が落ちかけていた









〜九条河原〜

藩士「新選組が我々会津藩と共に待機??」

藩士「そんな沙汰は受けておらぬな」

藩士「すまぬが藩邸に問い合わせてくれるか」



新選組が九条河原へ着くと、待機していた会津藩の男が言った

その様子に、永倉が前へ出る



永倉「お前らの藩邸がな、新選組は九条河原へ行けって言ったんだよ!!!!」



怒りを露にした永倉を制しながら近藤は口を開く



近藤「陣営の責任者と話がしたい。上に取り次いでもらえますかな??」



柔らかな物腰の近藤の背後では、
土方や斎藤といった新選組幹部たちが男を見つめていた

その様子に男は渋々頷くと陣の奥へと近藤や土方を案内した







パチッ パチパチッ



焚き火を囲むようにして千鶴達は座っていた



日が沈み辺りはすっかり暗くなっていた



井上「どうやらここの会津兵たちは、主戦力ではなくただの予備兵らしい」

井上「会津藩の主だった兵士達は、蛤御門の方を守っているそうだ」



井上の発言から、
新選組が予備兵扱いであることは誰にも理解できた



永倉「屯所に来た伝令の話じゃ、一刻を争う事態だったんじゃねぇのかよ」チッ



斎藤「状況が動き次第、即座に戦場に馳せる」

斎藤「今の俺たちに出来るのはそれだけだ」



苛立たしそうに舌打ちをした永倉の横で斎藤は静かに言った

"状況が変われば、戦場へと行かなければならない"
そのことに千鶴は緊張した面持ちになる



雪村(今夜は一晩中気が抜けなさそう...)



原田「千鶴、休むなら言えよ??」

原田「俺の膝くらいなら貸してやる」



??「貸してくれるの??」

全員「...!!」



背後からの突然の声に全員が身構える

そこにはにこやかに笑うAが居た



A「ねぇ、酷くない??」



驚き、咄嗟に刀を抜こうとする永倉と井上
千鶴を庇う斎藤と原田

それを見て、Aは不服そうに口を尖らせた



原田「Aかよ...驚かせんな」

永倉「ほんとだぜ、てかどこ行ってたんだ??」



A「勝手に驚いたのそっちでしょ」






明らかに拗ねた様子で焚き火の側へ腰を下ろした

肆拾玖) 禁門の変・壱→←肆拾漆) 友達



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作者名:雪姫華-yukika- | 作成日時:2024年2月6日 15時

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