20.自白 ページ20
結局、自衛を選んでしまった
気持ちだけ伝えて
嘘を嘘と言えず
去っていく背中を見て涙を零すことしか出来なかった
それから少しの間オフが続いて
久しぶりの学校練習、体育館に現れた祐希は憔悴しきっていた
結衣「祐希、」
石川「…あぁ、おはよ」
疲れた顔で笑う
あぁ、ほんとに私、なにしてんだろ
そんな顔させたかったんじゃない
祐希の笑ってる顔が好きなのに
心からの笑顔の源を奪ってしまった。
だめだ、このままじゃだめだ
自分を守るのは辞める
全部打ち明ける。
部活帰り、祐希と太一が2人で歩いているところに追いつく
結衣「祐希、」
石川「お疲れ。…どうしたの」
川口「…」
結衣「私、」
結衣「…祐希に謝らなきゃいけないことがある」
石川「…謝る？」
結衣「Aさんは、」
その名前を出した瞬間、祐希が立ち止まる
真っ直ぐ私を見つめる。
あぁ、今になってやっと、ちゃんと私を見てくれた。
結衣「Aさんは、…っ」
結衣「祐希の事大好きなの、」
石川「…慰めならいいよ」
結衣「違う、」
結衣「Aさんは、祐希と別れたくなんてなかったの」
涙が出そうで、声が上ずる
石川「どういう事、」
川口「お前が」
黙って聞いていた太一が口を開く
川口「お前が別れさせたのか？」
強い口調。自分の中で辻褄が合ったというような言い方。
太一は鋭いから、Aさんが自分の意思で別れを告げたわけじゃないという推測もしていたんだろう
石川「別れさせた、って、そんなわけ」
結衣「私が言った、『別れてください』って、」
石川「…は、」
川口「はぁ」
川口「…お前なぁ、自分がどれだけ酷いことしたか分かってんのか！」
肩を持って怒鳴られる。泣いちゃダメだ、自分が撒いた種だ。
石川「…説明して、一から」
太一を自分の後ろに引き下げて、祐希が一歩こちらに近づく
冷たくて、低い声で
石川「なぁ、説明しろって。」
見たくもなかった、大好きな人の本気で怒った顔
結衣「ごめん、」
石川「ごめんじゃわかんねぇよ！Aさんに何言ったんだよ！！」
堪えていた涙が溢れる
泣くな、ちゃんと自分の口で説明するんだ
結衣「私が馬鹿だった」
ほんと、嫌になるくらい。
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萌(プロフ) - Kayokoyukiさん» ぎゃー！嬉しいです！！！ありがとうございます（ ; ; ）是非書かせてください！！リクエストもたくさんありがとうございます嬉しいです！！ (2022年8月30日 0時) (
レス) id: 45dd1b8e2d (このIDを非表示/違反報告)
点P - リクエスト書いて頂いてありがとうございます!更新楽しみにしています! (2022年8月28日 20時) (レス) id: 01740485c3 (このIDを非表示/違反報告)
Kayokoyuki(プロフ) - 一気読みさせていただきましたー！きゅーーーん！！結婚後のラブラブや、好きすぎて嫉妬、ケンカなど読みたいです！リクエスト多くてすみません！ (2022年8月28日 18時) (レス) @page32 id: 2c9453d333 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - 点Pさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきます！！ (2022年8月21日 3時) (レス) @page36 id: 45dd1b8e2d (このIDを非表示/違反報告)
点P - 関さんと仲良くし過ぎて、嫉妬してしまう祐希くんを書いてほしいです! (2022年8月10日 8時) (レス) id: 01740485c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりもり2 | 作成日時：2022年7月28日 1時
