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『……ぉ、はよ…』
ぼんやりとする頭でなんとか言葉を紡げば、彼はどこか得意気に笑って寄りかかったままの私の頭をぽんぽんと撫でた。
………………ん？
ちょ待てよ、"寄りかかったまま"…………？？
『！』
七「わっ、」
ガバッと彼から離れて椅子から立てば驚いたような声があがる。
急に動いたから私の体も恐らく驚いていて、どこかうるさい心臓の音を無視するように声を出した。
『ご、ごめんほんとに、寄りかかるつもりは』
七「えへへ、気にしてないよ。ちょっと嬉しかった！」
『そういうこと言わないで。』
七「え！？」
ふとした時に可愛くなるの、普通に狡いと思う。
七「もしかして、また迷惑だった？」
『え、』
……ダメだ、頭が回らない。そんな顔をされてしまえばなんでも許してしまいそうになるのが何よりもの証拠である。
七「…ねえA。Aはさ、どんな人が好きなの？」
『……なんで急に？』
七「身近なアイドルで例えるなら！」
『いやいやいや、』
私の質問には答えないスタイル？
七「じゃあさ、質問変えるね！
どのアイドル見てる時、1番笑ってる？」
そう聞いてきた彼は、笑顔だけどどこか余裕がなくて。
少し、寂しそうだった。
七「オレさ、いっぱい考えたんだ。
どうすればA、笑ってくれるのかなーって。」
＿＿＿だってA、オレといる時、いつもどこか困った顔してるから。
『…そんなことない、と思うけど…』
七「ううん、慣れてるからいいんだ。オレも時々、自分の体のことわからないし。」
……ん？
七「治らないから、いっそもう、業みたいなものだと思っちゃってるけど……でも、さすがに好きな子困らせるのは、ちょっと堪えるなぁって」
『まっ、て…あの、待って。』
何を勘違いしてるんだこの人は。
私があなたに困らされてるのは、そんなことじゃないんだけど。
『もしかしなくてもそれ病気のこと？だったら勘違いだよ。』
七「えっ…それ以外にオレ困ることしたっけ…！？」
ここまできて無自覚なのが最高に七瀬くんそのものすぎて。
いっそ清々しいと思った。
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天ヶ瀬(プロフ) - 更新お疲れ様です‼️この小説ほんとに大好きですみんな解像度高くて解釈一致すぎます大好きです、、、😭😭更新きた瞬間飛び跳ねましたこれからも応援してます頑張ってください‼️‼️ (1月9日 21時) (
レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
名無し47300号(プロフ) - 更新ありがとうございます😭 (10月30日 12時) (レス) id: bb80c8ded9 (このIDを非表示/違反報告)
なつめみく - ふははははははは！！！今までの元カレが塵のようだ！！！！！三月結婚しようか。あ、りっくん目があったね？逃がしませんよﾌﾌﾌﾌﾌこんな素晴らしい話を読んでりっくんに浮気とかしないわけないじゃないですかﾐﾂｶﾝ (9月27日 12時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - くっっっっっっ......好きです......ありがとうございます...応援してます!!!!!! (8月29日 0時) (レス) @page10 id: 8319d77ff3 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 初めまして!妹の特権シリーズ読んでからファンです!このお話も好きです(*´ω`*) (8月14日 3時) (レス) @page8 id: d3cdc3cfb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天野いろは
| 作成日時：2023年8月5日 10時
