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今日のお仕事も無事終わり、家のドアを空け___
七「あ、おかえりってなんで閉めるの!?」
なかった。
『……』
部屋間違えたんだな、そっかそっ
七「もうA!ずっと外にいたら冷えんぐっ、」
『声でかいんだよあんたアイドルだろ…』
あああねぇお願い、誰か説明して。
なんて願っても、目の前の赤い髪の彼しか聞く相手はいなくて。
『なんでここにいるのなんで部屋に入ってたのなんでこんな時間まで待ってたの全部答えて、答えによってはアイドルだろうが法的な裁き受けさせるよ。』
七「………」
質問攻めすると完全に固まってしまった七瀬くん…いけない、また動揺して言い方悪くしてしまったかも。
そもそも今までこんなこと無かったし、理由もなく彼がこんな犯罪的な事するわけないんだよな…冷静に考えればわかることだった。
七「あっ……ごめん、えへへ…オロオロしてるAが新鮮でかわいいなあ、って…」
『110番。』
七「わあぁごめんなさいちゃんと説明するから!」
かわいい顔で言えばなんでも許されると思ってんのか。
許すよ。
なんて茶番は置いておいて、七瀬くんが私の家に来たのは本当に用があったかららしい。
私の予定を顧みず家に向かったところ不在で、それなのに鍵が全開で危険すぎたため護衛も兼ねて私が帰るまで家の中にお邪魔した…とのこと。
七「はいこれ、届ける予定だった資料。」
『なんなの、私が100悪いじゃん?ありがとう。』
七「どういたしまして!」
それにしても、緊急じゃないなら別に家にまで来なくて良かったのに…
『退屈だったでしょ、ずっと待ってるの。』
七「んー…本読んでたし、まあいつか帰ってくるよなぁって思ってたし。」
アイドルやりながらこのゆとりの持ち方ほんとに尊敬する。
七「それに、」
『?』
七「Aが帰ってきたらどう出迎えようかなとか、考えるのすごく楽しくて。」
あっという間に時間過ぎちゃった。
だなんて、それは反則じゃない?
『そうですか…』
七「あれA耳真っ赤!?」
『林檎食べたから。』
七「無理があるよ!?」
七「…もしかして照れた?」
『110番。』
七「これは犯罪じゃないでしょ!?」
ムキーッと怒りながら隠しきれない嬉しそうな顔をする彼を逮捕するために、「あざとすぎる罪」を誰か作ってくれないだろうか。
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天ヶ瀬(プロフ) - 更新お疲れ様です‼️この小説ほんとに大好きですみんな解像度高くて解釈一致すぎます大好きです、、、😭😭更新きた瞬間飛び跳ねましたこれからも応援してます頑張ってください‼️‼️ (1月9日 21時) (レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
名無し47300号(プロフ) - 更新ありがとうございます😭 (10月30日 12時) (レス) id: bb80c8ded9 (このIDを非表示/違反報告)
なつめみく - ふははははははは!!!今までの元カレが塵のようだ!!!!!三月結婚しようか。あ、りっくん目があったね?逃がしませんよフフフフフこんな素晴らしい話を読んでりっくんに浮気とかしないわけないじゃないですかミツカン (9月27日 12時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - くっっっっっっ......好きです......ありがとうございます...応援してます!!!!!! (8月29日 0時) (レス) @page10 id: 8319d77ff3 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 初めまして!妹の特権シリーズ読んでからファンです!このお話も好きです(*´ω`*) (8月14日 3時) (レス) @page8 id: d3cdc3cfb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天野いろは | 作成日時:2023年8月5日 10時