・ ページ26
撮影の時間が余ったので、七瀬くんの(強引な)要望でパーク内を回ることになった。
七「Aって絶叫系乗れる？」
『無理なんだよね、三半規管激弱で。』
七「え、強いイメージあった！」
よく言われる。
ついでにお化け屋敷も無理。理由は暗くて絶対転けるから。
『…遊園地のもの、ほとんど楽しめないよ。
だから私と回ってもつまんないと思う。』
七「つまんなくないよ？」
『そ、…』
なんでもいいから否定の言葉を紡ごうと思ったんだけど、純度100%のキョトン顔を目の前でくらってしまってそれは叶わなかった。
そうやってごもっちゃうと、ほら、
七「Aといれるだけで楽しいに決まってるじゃん、ほんとだよ？」
本当に彼は、こちらに猶予をくれない。
私がどう思ってるかも知らないで。
…………ん？なんかおかしかったな今。なんか変じゃなかったか今の言葉…？？
七「A…？聞いてる〜？」
『っわ、ぁ！？』
七「うわっびっくりした！もー！やっぱり今の聞いてなかったんじゃん！」
『あ…ごめん。いや、聞いてた。』
七「じゃあなに言った？」
『繰り返すのも恥ずかしいレベルの口説き文句。』
七「むぅ、正解…」
自覚あるんだ。
『…七瀬くん、乗りたいのないの？』
七「んーん、オレも乗れるのは少ないし…
あったらA一緒に乗ってくれるの？」
『いいよ。』
七「そうだよね……、ぇ、えっ！？」
まぁ当然の反応というか、いつもだったら許さないけど。
七「いいの！？」
『撮影頑張ってたから。』
七「本当に！？」
『そんな疑う？』
七「天にぃがそんなふうに優しい時は大体何か裏あるから…」
『お兄さんひねくれ過ぎでしょ。』
彼の愛情の伝え方って独特なの？この前だって、
『(……あ、)』
………この前、かぁ。
＿＿誤ってボクがキミに告白しちゃわないように、
『……』
ねぇ天くん、あなたはどうして、あんなタイミングであんな風に言ったの。
あれじゃあ、まるで、
七「でも天にぃ、そうする時は大体オレを守るためなんだよね。」
『…ヒーローみたい。』
七「うん！生まれた時からのヒーローで、スーパースターだよ。」
まるで、七瀬くんの気持ちを守りたかったような。
そんな言い方。
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←不可解すぎる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天ヶ瀬(プロフ) - 更新お疲れ様です‼️この小説ほんとに大好きですみんな解像度高くて解釈一致すぎます大好きです、、、😭😭更新きた瞬間飛び跳ねましたこれからも応援してます頑張ってください‼️‼️ (1月9日 21時) (
レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
名無し47300号(プロフ) - 更新ありがとうございます😭 (10月30日 12時) (レス) id: bb80c8ded9 (このIDを非表示/違反報告)
なつめみく - ふははははははは！！！今までの元カレが塵のようだ！！！！！三月結婚しようか。あ、りっくん目があったね？逃がしませんよﾌﾌﾌﾌﾌこんな素晴らしい話を読んでりっくんに浮気とかしないわけないじゃないですかﾐﾂｶﾝ (9月27日 12時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - くっっっっっっ......好きです......ありがとうございます...応援してます!!!!!! (8月29日 0時) (レス) @page10 id: 8319d77ff3 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 初めまして!妹の特権シリーズ読んでからファンです!このお話も好きです(*´ω`*) (8月14日 3時) (レス) @page8 id: d3cdc3cfb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天野いろは
| 作成日時：2023年8月5日 10時
