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『あ、お兄さん。』
「キミのお兄さんじゃないんだけど。」
『あぁあそうこれ、このツッコミ欲しかった。』
九「だいぶお疲れみたいだね、さようなら。」
『この雑扱い欲しかったぁ！！』
九「キミが喜ぶ度にボクは頭痛がしてくるよ。」
『九条天しか勝たんっ。』
九「真顔で言われても。」
出会い頭に酷いことをぶちまけるこの人の名前は九条天。
なんか苗字違うけど七瀬くんとは双子の兄弟らしい。大人の事情ってやつ？確かに顔はそっくりだけれども。
弟から受ける好き好きオーラとは対称的に、天くんから受ける言葉はとにかく辛辣。出会ったら1秒で帰れって言ってくるくらい。
それが妙に癖になってる私も、多分最近疲れてるんだと思う。
『お宅の弟くんどうにかできませんか。』
九「ボクだってなんでキミに陸が落ちたのか知りたくてたまらない。」
『見る目がありすぎたんじゃないかな。』
九「……、」
『なんだろう、めっちゃ夜道気をつけてほしい。』
九「オブラートに包めば何言ってもいいわけじゃないよ。」
ちょお前クッソwwwとか言ってくれた方がマシだった。改めてじっと見つめられた挙句小さく笑われるこの屈辱どうすればいい？
『ファンが見たら泣くよ。』
九「一応ボクのことファンがいるアイドルって認識してるならこういう所で馴れ馴れしく話しかけないでほしいんだけど。」
『そう言いながら付き合ってくれるじゃん。優しいお兄様っ♡』
九「夜道気をつけなよ。」
『調子に乗りました。』
さすがブリザードの擬人化、背筋凍るかと思った。
『あっ、もう行かなきゃ。じゃあねお兄さん。』
九「だからキミのお兄さんじゃないってば。」
でもまあ、ほんとに、優しいんだよな。
九「あ、待って。」
『んー？』
九「腕大丈夫なの？この前の、」
ほら、こういう所とか、
『あーっとね…カサブタ直前って感じ？』
九「は？なんで包帯取ったの。」
『邪魔なんだもん。』
九「論外。こっち来て。」
『ええぇ私今から仕事…』
九「知らない、素直に怒られなよ。医務室行くのが最優先。」
『うわぁん、』
こういう所とか、
九「…ボクも一緒に行ってあげるから。」
『ほんと？やった責任押し付けよ。』
九「キミ本当にかわいくない。」
……こういう所とか？
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天ヶ瀬(プロフ) - 更新お疲れ様です‼️この小説ほんとに大好きですみんな解像度高くて解釈一致すぎます大好きです、、、😭😭更新きた瞬間飛び跳ねましたこれからも応援してます頑張ってください‼️‼️ (1月9日 21時) (
レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
名無し47300号(プロフ) - 更新ありがとうございます😭 (10月30日 12時) (レス) id: bb80c8ded9 (このIDを非表示/違反報告)
なつめみく - ふははははははは！！！今までの元カレが塵のようだ！！！！！三月結婚しようか。あ、りっくん目があったね？逃がしませんよﾌﾌﾌﾌﾌこんな素晴らしい話を読んでりっくんに浮気とかしないわけないじゃないですかﾐﾂｶﾝ (9月27日 12時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - くっっっっっっ......好きです......ありがとうございます...応援してます!!!!!! (8月29日 0時) (レス) @page10 id: 8319d77ff3 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 初めまして!妹の特権シリーズ読んでからファンです!このお話も好きです(*´ω`*) (8月14日 3時) (レス) @page8 id: d3cdc3cfb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天野いろは
| 作成日時：2023年8月5日 10時
