頼りなさすぎる ページ17
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とある収録が終わった時のこと。
ご飯食べて帰ろう、どこで食べよう、そんな話をしている真っ最中に、
"それ"は起こってしまった。
__ガタンッ!!
事件性のある大きな音に、倒れている男の子。
いつも皆に笑顔を振りまくその顔は、苦しげに歪められていた。
四「_____りっくん!!!」
四葉くんの叫び声に、頭が覚醒する。
隣にいた彼も、それは同じだったようで。
一「七瀬さんっ…!」
…私も動かなきゃ、と思ったのに、体が動かない。
どうして?
四「りっくん、どーした!?苦しい!?」
一「四葉さん、少し起き上がらせて!呼吸の軌道をつくってあげてください…!」
四「お、おう…!りっくん、この場合どの薬?吸入器!?
やべぇ、どうしよ、なっちゃんどーする!?」
『……!』
名前を呼ばれて、ようやく、ぴくりと体が動いた。
そうだ、何やってんだ私、この子達より年上なのに…!
『っ、一織くんはすぐに救急車を呼んで。四葉くんはひたすら七瀬くんに話しかける、できるだけ大きな声で!
私は楽屋から薬を取ってくる。』
四「え…っでも、どの薬かわかんの?」
一「それに中川さん、ここから楽屋までは建物も違うしかなりの重労働になりますよ。」
『大丈夫、私持久力だけは人一倍だから。』
髪をひとつに縛って、2人の肩を軽く叩く。
『不安かもしれないけど、絶対すぐに戻ってくるから。
もし救急車が先に来たら、病院に行かせちゃって。
私もすぐに行く。ほんのちょっとだけ耐えてね!』
何か言いたげな2人の頭を乱暴に撫で、制止の声も聞かずにその場から走り出した。
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天ヶ瀬(プロフ) - 更新お疲れ様です‼️この小説ほんとに大好きですみんな解像度高くて解釈一致すぎます大好きです、、、😭😭更新きた瞬間飛び跳ねましたこれからも応援してます頑張ってください‼️‼️ (1月9日 21時) (レス) @page17 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
名無し47300号(プロフ) - 更新ありがとうございます😭 (10月30日 12時) (レス) id: bb80c8ded9 (このIDを非表示/違反報告)
なつめみく - ふははははははは!!!今までの元カレが塵のようだ!!!!!三月結婚しようか。あ、りっくん目があったね?逃がしませんよフフフフフこんな素晴らしい話を読んでりっくんに浮気とかしないわけないじゃないですかミツカン (9月27日 12時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - くっっっっっっ......好きです......ありがとうございます...応援してます!!!!!! (8月29日 0時) (レス) @page10 id: 8319d77ff3 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 初めまして!妹の特権シリーズ読んでからファンです!このお話も好きです(*´ω`*) (8月14日 3時) (レス) @page8 id: d3cdc3cfb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天野いろは | 作成日時:2023年8月5日 10時