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『ということがあってですね…』
六「hmm…棗氏、意外とツンデレですね?」
『ツンデレなのか…?ツンしか感じなかったぞ…』
六「貴方が好きだから拗ねたのです。仲直りして欲しいですが…この絵は実にfantastic!!誰にも渡したくない気持ちはわかります!」
『大事にしてね。久しぶりにアナログで描いたから大分時間かけたし。』
六「Of course!額縁に入れて飾ります。」
『そこまではしなくても…まあ喜んで貰えてよかったよ。』
巳波は滅多に拗ねないけど、1度拗ねたら長い。
今回も例に漏れず、普段は普通だけどそれっぽい話題になったらツーンとしてしまう。正直私の何が悪かったのか、未だにわからない。
どうにかしなきゃということで、結局ナギくんには自分で絵を渡すことにした。
相談に乗ってもらうという条件付きで。面目ない。
三「ただいま…あれ?Aちゃん来てたのか。」
『わ〜三月さんだー!』
六「Hi, ミツキ!」
三「ぉわ…っはは、お前ら可愛いなぁ。」
ナギくんと一緒に駆け寄れば、宥めつつもよしよしと頭を撫でてくれる。
なんかね、私、三月さんすごく好き。
お母さんみたいだからかな?なんならうちの母より母。
『そうだ三月さん、これ。』
三「?これ…」
『お宅の事務所で飼ってるうさぎさん描いたの!弟の一織くんに渡しておいてください。』
六「きなこですね!So, cute!」
『きなこって言うんだぁ。』
なんて可愛い名前なの。たしかにお餅みたいだなとは思ったけど……あ、きなこは餅ではないか。日本語難しい。
三「…ちなみに、なんで一織に?」
『?一織くん、お世話係じゃないんですか?この前袖口にきなこちゃんの毛付いてた…』
…あれ、もしかして地雷だったりした?嫌々お世話してたのかな。
『ご、ごめんなさい、なんか無神経でした…?』
三「ああいや!あいつなら喜ぶよ。ただほんとに、よく見てるんだなぁって…」
『なんとなく目に入っちゃうだけですよ〜。』
本当に、絵が好きでよかった。じゃなきゃこんなん持ってても鬱になるだけだしね。
自嘲気味に鼻で笑えば、三月さんはキョトンとしながら首を傾げた。そんなことしなくても充分可愛いですよって大声で叫びたい。
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なつめみく - わあああ凄いです!ミナミチャァン大好きなんで助かります、!!にしても文かくの上手すぎてめちゃめちゃ読みいってた、!! (9月30日 22時) (レス) @page46 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 完結おめでとうございます できればですがユキくんの妹の特権を書いて欲しいです お体に気をつけてくださいね (8月3日 1時) (レス) @page46 id: 8a945fb4c9 (このIDを非表示/違反報告)
koguma62(プロフ) - 完結おめでとうございます!巳波の続編読みたいです!最近熱中症で倒れる方多いので天野さんも体調に気を付けてくださいね(* ᴗ͈ˬᴗ͈)” (8月3日 0時) (レス) @page47 id: eb36b314f5 (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - 完結おめでとうございます!!毎日にやけながら読んでました。作者の部屋を見たのですが、陸くんの小説が見たすぎます...天野さんの物語の雰囲気というか語彙とかお話の進め方がすごく好みなので..とっっても書いて欲しいです...これからも応援してます!! (8月2日 19時) (レス) @page46 id: 8319d77ff3 (このIDを非表示/違反報告)
富田菫(プロフ) - 今回の話も最高でした!続編ぜひ見たいです(*^^*) (8月2日 8時) (レス) id: cd0b8d30c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天野いろは | 作成日時:2023年6月21日 13時