妹の特権【棗巳波】

・ ページ21

無事完食して、これ飲み終わったら帰ろうという話になった時、巳波は一人レストルームに向かった。

因みにお会計は虎於くんが真っ黒なカードをノールックで差し出して一瞬で終わりました。かっけぇ。


お酒は飲んでないけど場酔いのようなふわふわした感覚を楽しんでいると、私の前に1つグラスが置かれた。





「失礼致します。こちらあちらのお客様からです。」





＿＿ガタッ





『御三方座って。』





さっきの話もあって一瞬で臨戦態勢になる3人をなんとか沈める。ありがたいけどどうせ私は飲めないから大丈夫だよ。





『すみません、私未成年なのでお酒はちょっと…』

「こちらカクテル名はキールですが、全てノンアルコールのリキュールを使用しております。」





キールをノンアルで！？万能な店だな！！





狗「キール？」

虎「白ワインにカシスリキュールを混ぜたショートドリンクだ。」

亥「A、これどんな意味？」

『……』





＿＿＿＿＿最高の出会い





『…妙だなぁ…』

亥「？」


『すみません、これ私宛てですか？』

「このテーブルに、と言われたので誰宛てかまでは…」

『誰から…』

「あちらに座っている御二方からです。」





4人で店員さんの指す方を見やる。

そこに座っている2人を見て、私は息を飲んだ。





「あらら、バレちゃったね。」

「やっほーみんなお揃いで！超偶然だね！」


『……！？り、っ…！！』









トップアイドルと出先で遭遇するなんて、どんな二次創作ですか！？！？

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す