・ ページ18
『そろそろまた合コン行こうかな。』
七「なんで！？やだ！オレ止めるからね！？」
『私顔良いからガールズバーとかでそれなりに人気になりそうじゃない？』
七「危ないからだめ。オレと天にぃがゆるさないぞ！」
『やーいやーい、お前の兄ちゃんブリザード！』
七「天にぃの悪口言わないで〜！っていうかAのお兄ちゃんでもあるんだからね！？」
意地悪ばっか！もう知らない！と吐き捨てて部屋を出ていってしまった陸にぃ。ちょっとやりすぎたか。
初心は天にぃが教えてくれたので、もしかしてと思って陸にぃに「トゲトゲ」を求めたのが間違いだったのかも。
三「Aー？陸がなんか怒ってたぞ。」
『ちょっと意地悪言い過ぎて半泣きさせちゃったんだよね。』
一「あなたは小学生男子か何かですか。」
がらんとしたリビングに顔を出してきた和泉兄弟。
呆れ気味に近づいてきたと思えば、私の前に散らばる書類達を見て納得したような顔をした。
三「壮五から聞いたよ。スランプなんだって？」
『んー。』
一「初めてじゃないですか？これ頼まれたの二週間以上前ですよね。」
『そう、なんだよね〜…』
もう〆切までだいぶ近い…というかそもそも、本来の〆切を伸ばしてもらって今この状況である。不甲斐ないことこの上ない。
せっかく頼まれたのに、ちゃんとやりたいのに、役に立ちたいのに……そんな気持ちがどんどん視野を狭くしていって、余計に案が浮かばなくなる。
『っああぁ〜ダメだ！脳がポンコツ、過去一働かない…！』
三「だいぶ参ってるな…」
一「悩むのはいいですが、またソファで寝落ちして寝ぼけて真夜中に部屋を間違えるのはやめてくださいよ。」
三「たまにお前の部屋から夜中に断末魔聞こえるのそのせいか！？」
『あれね、ごめんわざと。一織温いから…』
一「むしろ大問題なんですけど。私の体温に味をしめないでください。」
……ちょっと待てよ、一織ってトゲトゲじゃない？
『ちょうどいい！
一織、私のこともっと怒って！ドMホイホイな感じで！！』
三「弟にそんなことさすな！」
兄貴の拳骨とやらを受け、無事血迷った考えは洗練された。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1377人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花(プロフ) - 誤って足を捻挫してしまいみんなからお姫様抱っこなどで運ばれる話が見たいです！！ (8月19日 1時) (
レス) id: d8a10710e4 (このIDを非表示/違反報告)
オユイ(プロフ) - 天との再会した時のストーリーが見てみたいです！ (8月6日 12時) (レス) id: 8adda02cfd (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - こんばんは。いつも楽しく拝見させて頂いております。他人(女)に兄離れしてないんですかぁー？等と嫌味をめっちゃ言われ、最後の最後には仲直りする…的なストーリーをお願いします。 (7月30日 0時) (レス) id: 246abc4994 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 天の反応が気になるんですが！？ (6月25日 9時) (レス) id: a3ef488d3d (このIDを非表示/違反報告)
りいう。(プロフ) - 一作目から密かに拝見させてもらってます…貴方の作風のファンで、自分で小説を作るきっかけにもなりました。これからも応援しています、頑張ってください！ (6月18日 13時) (レス) @page17 id: 0584eb06ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天野いろは
| 作成日時：2023年6月6日 1時
