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突如現れた第三要素に、たじろぐ私たち。
「待って、亥清くんじゃん…！？」
「え、誰？」
「知らないの！？こいつのクラスの転校生！」
ビシッと指をさされる。けど、知らない。
暫く仕事で学校に行けなかったから、その間に転校してきたのだろう。
彼ははしゃぐ女の子達には目もくれず、私をじっと見つめる。
亥「オレ、そいつに用あるんだよね。」
「…え、でも今…」
亥「何？」
「ぁ、ううん、なんでも…！」
「行こ。チクられたらヤバいよ！」
「またね、亥清くん！」
……え、待ってよ。
女の子も怖かったけどこの人はもっと怖い。ほぼ初対面で同年代で男の子とか私にとってはただの地獄。
そんな私の願いは呆気なく砕け、女の子達は走り去り、残ったのは私と転校生らしい人だけとなった。
男の子は黙って私に歩み寄り、しゃがんで私の顔を覗き込む。
亥「お前が八乙女楽の妹？
兄貴と正反対で弱虫なんだな。」
なんか言ってる。なんかすごいこと言われてるのはわかるんだけど先程同様恐怖で何も入ってこない。
亥「先に警告しとく。
TRIGGERはすぐに世間から忘れ去られる。
お前がどんなに兄貴の為に尽くそうが無駄だよ。」
ていうか今更だけどほっぺがいっっったい…
なんでこんな目にあったんだっけ、なんで何も言い返せなかったんだっけ？
ああ待って、そんなに速く喋らないでよ。一個一個理解してからじゃないと私は何も分からないの。
ちゃんと聞くから、怒らないでよ、ねえ。お願いだから…
亥「…まあどう足掻こうがどうでもいいけどさ。
オレの邪魔だけは」
『……っ、ぅ…』
小さく漏れた嗚咽が聞こえたのか、目の前の彼は言葉を止める。
亥「…は…！？」
『ゎ、かんないぃっ…
もっと、もっとゆっくり話してよぉ…！』
亥「なんだよ…そんな泣くことないだろ！？」
『頑張ってるの、私だって！！
これでも頑張ってるの〜っ！！』
亥「はぁ！？意味わかんないし！！」
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みっきー(プロフ) - わーん更新してくださってありがとうございます！！またたのしみがふえました♡ (1月19日 13時) (
レス) @page34 id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
花松ロン(プロフ) - 初めまして！！初めて読ませていただきました！すごく面白いし、読んでる途中で私まで泣いてしまったりしました笑続きが読みたいです。更新待ってます！ (6月21日 10時) (レス) @page33 id: 3241c90ca3 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 更新してくださってありがとうございます！！続き楽しみに待っていたのですごくうれしいです´`* (2022年3月5日 1時) (レス) id: cb8c8181fe (このIDを非表示/違反報告)
天馬咲希 - 続き嬉しいです！！これからも更新頑張ってください！ (2021年10月3日 0時) (レス) id: dcd6ff7333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天野いろは
| 作成日時：2020年12月23日 21時
