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『お〜にぃ〜…』




う「どした?つーか天月はいつまで渚の頭撫でてんの。」




あ「いやなんか髪質が若いなぁって…」




96「あまちゅおっさんだからね!」




あ「は??黙れチビ。」




96「女の子には優しくしなきゃダメよ!?」




すっと月見(天月)さんの手から抜け出す。




あ「あれっ渚ちゃんが逃げた。」




『96ちゃんが可哀想です。謝ってください。』




96「天使…!?」




あ「本音は?」




『96ちゃんをチビって言ったら私もチビになっちゃうのでせめて私だけは除外してください。』




96「見た目が幼くて可愛くなっただけで考えてることお兄ちゃんと全く変わらへんな!!!

それでも可愛いから好きやけど!!!」




横から96ちゃんに抱きつかれる。




本当に私と身長近いなぁ。(実感)




『人にチビって言う背の高い人は信用するなっておばあちゃんが言ってました。』




あ「あららまさかのおばあちゃんっ子。」




そんなこんなで月見(天月)さんとにらめっこしていると、後ろからお兄に腕を引かれる。




う「渚、その辺にしとけ。

ていうかさっき俺のこと呼んだよね?」




『ああそうだった。このスマートポンってキーホルダー付けられないの?』




う「微妙に違うスマートフォンね。

キーホルダーは…ガラケーとは違って本体には付けられないと思う。

カバーになら付けられるんじゃね?」




『それ、別個で買わなきゃいけないんじゃないの?』




う「お金なら俺が出してやるよ。」




『それが嫌なんだよ。高いでしょ?』




う「まあまあいいじゃん。引越し兼スマホデビュー祝いってことでさ。」




雑に私の髪を撫でながら言うお兄。




う「むしろ長い間お兄ちゃんらしいことしてやれなかったし、これくらいさせろよ。」




『お兄…』




また緩み出す涙腺。




昨日今日で、私よく泣くなぁ。









『……スマホって何?』




う「スマートフォンの略だわ涙ぐみながら言うんじゃねえ馬鹿。」




『ごめん。感情がスクランブル交差点で。』




う「ちょっと何言ってるか分からない。」

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作者名:天野いろは | 作成日時:2018年10月24日 8時

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