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フワフワとした感覚の中で懐かしい大好きな香りに包まれる




なんだっけこの匂い…




大好きなのに思い出したいのに、香りの元を知りたくないそんな気持ちになる




知りたくないなら今はそのままでいいかな





ただ、もう少しでいい



この香りに包まれていたい









ゆっくりと浮上する意識から目を開くとズキズキと頭が痛んだ



片手で頭を押さえながら起き上がるとそこは自分の家じゃなかった




ここは……篤人の家か




しかもゲストルームではなく篤人の寝室




でも家主の姿はなくて、練習なのか別の場所で寝ているのかは分からなかった




懐かしい香りはやっぱり篤人の匂いだったんだ…




でも何で私はここにいるんだろ?




確か晴ちゃんの所で愛子ちゃんと牧ちゃんとご飯を食べてたはずなのに……




………そうか。私飲みすぎて潰れたんだ





ははっ。愛子ちゃん達と何話したか殆ど覚えてないや





そういえば前酔っ払った時は篤人を襲ったらしいけど、今回は何もしてないのかな?





愛子ちゃん達を襲ってたら軽蔑されるだろうな…





枕元にある時計が8時を示していて、練習は無いが午後から撮影があるのを思い出してベッドを抜け出した







痛む頭を押さえながらフラフラとリビングへ向かうと篤人がソファで寝ていた





スースーと微かに聞こえる寝息は気持ち良さそうで、私は音を立てないように玄関に向かう





後でお礼はメールで言っておこう






そう思いながら歩いていると不意に手を捕まれた









「どこ行くの?」









ゆっくり振り返ると困ったような泣きそうな顔をした篤人と目が合う









「午後から仕事があるから帰るの。迷惑かけてごめんなさい」

「……仕事って何時から?」

「……14時から」

「まだ大丈夫じゃん。ちょっとソファ座ってよ」

「嫌。私は帰る。」

「頼むよ」









篤人はさっきより泣きそうな顔をして、握っている手に力が入った









「何も話すことはないよ。全部聞いたんでしょ?私も全部分かってる。それでいい…」

「良くない!全然良くない…ちゃんと話したいんだ。俺の口からちゃんと謝りたい」

「……………」









確かに仕事まで時間はまだある


でも今日は撮影があって、もし泣きはらしたりなんかしたら撮影どころの話じゃない



篤人にそう告げて、仕事が終わったら連絡する事を約束した

4→←2 河合side



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設定タグ:香川真司 , 内田篤人 , 吉田麻也   
作品ジャンル:恋愛
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最弱スターガール(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2016年7月2日 2時) (レス) id: 798bb226b0 (このIDを非表示/違反報告)
岬宮 和(プロフ) - Atsuto@Hotaruさん» 長いこと更新せずすみません。近いうちに再開します! (2015年10月17日 9時) (レス) id: 9d9d5d7143 (このIDを非表示/違反報告)
Atsuto@Hotaru(プロフ) - 更新お願いします (2015年10月13日 9時) (レス) id: caa8a0f703 (このIDを非表示/違反報告)
岬宮 和(プロフ) - はう!そう言ってもらえるなんて!嬉しい限りです( ;∀;) (2015年8月1日 10時) (レス) id: 9d9d5d7143 (このIDを非表示/違反報告)
芽衣 - 岬宮 和さん» 大丈夫です!ゆっくりくらいがちょうどいいですよ!おかげで次読むときワクワクします! (2015年8月1日 10時) (レス) id: 73eb2f3136 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:岬宮 和 | 作成日時:2015年6月10日 15時

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