2 河合side ページ2
「Aちゃんは悲劇のヒロインでも演じてるつもりなの?」
「は?何それ?興味ないよ」
「誰も私を信じてくれない。誰も味方じゃない。誰も自分を頼りになんてしてない。そう思ってない?」
「……“誰も”なんて思ってないけど、篤人は全部当てはまるんじゃない?結局信用も信頼もしてなかったし」
「Aちゃん、うっちーとちゃんと話そうよ」
「必要ないよ。晴ちゃーん!ビール!」
Aちゃんは柳さんを呼んでビールを頼む
座ってるのにフラフラしていて、私達が止めても飲み続けるつもりのAちゃん
「A。もうダメ。」
「えー?なんでー?晴ちゃーん」
「明らかに飲みすぎだからな?ほら水飲んで今日は止めとけ」
「やだー。もっと飲むーのー晴ちゃーん。お願ーい」
「ダメ。」
「けちぃ」
「ケチで結構。お友達も困ってるよ?」
「んー。そーなのー?」
「そんなんじゃ帰れないだろ」
「大丈夫!お金はあるし帰れる…よ…」
ゴンと音を立ててAちゃんは額を机にぶつけてそのままスヤスヤと眠りについた
「全く…潰れるまで飲むなよな。君達は二人で来たの?誰か男手いるかな?」
「あ、大丈夫です。呼びます。」
「そっか。なら頼むよ。………あのさ、A何かあったの?ここまで飲むなんて初めて見たんだけど」
「…まぁちょっと」
「……俺には言えないことか。こいつ人を頼るのスゲー苦手だからさあんま責めないでやってよ。」
柳さんはそう言うと笑いながら仕事に戻っていった
Aちゃんの携帯を借りて麻也に電話をして迎えに来てもらう
待っている間、気持ち良さそうに眠るAちゃんを見ながら牧ちゃんと同時にため息をつく
「愛子ちゃんごめんね。」
「ううん。」
「あんなAちゃん初めて見たね」
「ちょっと怖かったよね」
「もう本当に戻るつもりはないのかな?」
高校から二人が側にいて笑っているのを当たり前のように見ていた私としてはこんなことで二人が離れるなんて悔しくてならない
ちゃんと話して仲直りしてほしい。
しばらくしてお店に来たのは麻也とうっちーも一緒だった
私と牧ちゃんは麻也の車に乗り、Aちゃんはうっちーが送っていくらしい
初めからそうやってAちゃんを大切にしてよ
Aちゃんを信頼してよどんなときもAちゃんの味方でいてよ
私達じゃきっと支えてあげられない…
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最弱スターガール(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2016年7月2日 2時) (レス) id: 798bb226b0 (このIDを非表示/違反報告)
岬宮 和(プロフ) - Atsuto@Hotaruさん» 長いこと更新せずすみません。近いうちに再開します! (2015年10月17日 9時) (レス) id: 9d9d5d7143 (このIDを非表示/違反報告)
Atsuto@Hotaru(プロフ) - 更新お願いします (2015年10月13日 9時) (レス) id: caa8a0f703 (このIDを非表示/違反報告)
岬宮 和(プロフ) - はう!そう言ってもらえるなんて!嬉しい限りです( ;∀;) (2015年8月1日 10時) (レス) id: 9d9d5d7143 (このIDを非表示/違反報告)
芽衣 - 岬宮 和さん» 大丈夫です!ゆっくりくらいがちょうどいいですよ!おかげで次読むときワクワクします! (2015年8月1日 10時) (レス) id: 73eb2f3136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:岬宮 和 | 作成日時:2015年6月10日 15時