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怪しい。

さっきから右手をポケットに入れてるのが不自然すぎる。それに、ユウが歩いてきた方向には別の署に行ける渡り廊下があるし…。


______またか。
ケイとシゲが話している隙にとっくに通り過ぎたユウを追った。

「ユウ」

「はい?お、なんだタカか。どうしたの?」

「それはこっちのセリフ」

「え?」

「手、見せて」

「…なんでよ」

「いいから。"右手"」


俺から目線を外して恐る恐る差し出される右手。
駄々を捏ねても仕方ないと思っているのか。


「おい」

「ッ、怒んないでよぉ」

掌をくるりと反転して見えてくる甲。
お前…これ…。

「あんま、見ないで…」

そう言ってスっとまたポケットの中に入れてしまった。

「服…擦れるだろ」

「……」

「見ねえから、出しな」

「…ありがとう」


そう言って笑うお前を見るとユウの親父にムカついてくる。ユウが何したっていうんだ。と…。







トントン

「はい」

「シゲ?」

「あぁ、ユウか。入っていいよ」


ガチャ

「お前がここ来るの珍しすぎね?」

「だっていつもシゲに用ないもん」

「お前なぁ笑」


「ジョーダン!ねえねえそれよりさ、お願いがあるんだけど」





「俺も何回も見たよ。だけど何にも映ってねぇだろ」

俺はシゲに事件の時のハッキングした後の防犯カメラの映像を見させてもらっていた。いや。いる。いないとおかしいし。でもここで目使ったら…。

口元に手を持って行って考えていると、

「え、なにその包帯ぐるぐる巻き」

「ああ、これ?タカがやってくれた」

「じゃなくてさ」

「事件の時に変なコケ方して!あははーはは」

「そう。気を付けろよ」

「うん。ごめんね?ありがとう」

「謝られることじゃねーけど」



「ねえこの映像、俺のパソコンに送ってくれる?」

「いいよ。なんか気になることでもあるのか?」

「ん?うーん、うん。まあ」

「歯切れ悪ぃな」

「いいから!お願いだよ!」

「うぃーす」



なんとか、1歩近付けそう。





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ここ(プロフ) - 葵さん» わああ( ; ; )( ; ; )嬉しすぎます!そんな風に言っていただけるとやる気がみなぎってきますー!!頑張りますね!ありがとうございます(^-^) (2019年4月14日 19時) (レス) id: fa305bfed1 (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちは!ここさんの書く作品が大好きで全部読んでます^ ^この作品も早速お気に入りにして更新されるのを楽しみに待ってます!お忙しいと思いますが頑張ってください! (2019年4月12日 1時) (レス) id: 7daad8b3b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ここ | 作成日時:2019年4月10日 23時

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