本当の強さ

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｢ケイ｣

｢あ、終わった？お疲れ〜｣

｢ん｣

｢どうだった？｣

｢なんかまた面倒臭くなりそう｣

｢え笑｣

｢これ、書類目通しといて｣

｢相変わらず仕事が早いね。ありがとう｣



ケイは褒め上手だ。こういう時、どんな顔していいか分からなくて戸惑う。


｢そういえば、ユウヤ見てない？｣

｢あいつ起きたの？｣

｢今さっき俺んとこきてまた消えた｣

｢…見てくる｣

｢ごめんねー笑｣



俺らなんかより倍近くの仕事があるのにユウにすごい過保護なケイ。まあ、過保護になる理由も分かるけど。やりすぎっつーか、すぎるんだよなぁほんと。



コンコン
ガチャ


｢お疲れ様です！ユウヤさんですか？｣


えーっと確か…こいつは…ルーカスだっけ。


｢そう。いる？｣

｢奥に！｣

｢さんきゅ｣




主任によって班の雰囲気が違うって言われているが、ここは外事なだけあって特殊だな。ユウが英語話せるから外国人結構いるし。ルーカスなんかは日本語上手だけど。




そして、どうする。

自分のデスクに突っ伏しているユウを発見。


俺、どうする。



｢ユウ。起きてる？｣

｢………タカ？起きてるよ、寝そうだったけど笑｣

｢寝んな｣

｢んーー｣

｢ケイが探してたぞ。係長室行きな｣

｢あ、忘れてた〜｣

｢……てかいい加減顔上げろって_____


おい、大丈夫か？｣



突っ伏したまま喋り続けるから気になって肩掴んで起こしたら、まー顔色が悪い。


｢…脳みそ揺れた｣

｢悪ぃ、まじごめん｣

｢ウソウソ笑｣

｢寝ても治んねぇの珍しくない？｣

｢治ってる！平気！笑｣

｢はいはい。ケイには言っといてやるから、明日行けよ｣

｢タカ酷い！｣

｢わかったわかった。じゃあな｣

｢ねえーー！｣



まだピーピー言ってるユウを放って部屋を出る。

ケイの話によると昨日やばかったらしいしなぁ。
昨日の今日だもんな、無理ないか。





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