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どっちか言うたら
こんなんめっちゃめんどくさいねん。
仕事場で揉めてんのとかも、
できたらあんまし関わりたないし。
女の子のこういう
いまいち本音が掴まれへん会話とか
ほんま邪魔くさい。



せやのに、なぁ。
熱でもあんのかな俺。

なんて言うか…
ずっと、声聞いときたい。
こんな車ん中でええから
二人でおりたい。


ヤリたい、とかそんなんとちゃうねん。
むしろ、さわんのも躊躇してまうし。



なんやねんやろこの気持ち。





「あ、あの。この辺りで大丈夫です。ありがとうございます…」




「Aちゃん…あのさぁ」

「はい…」

「連絡先…とか、聞いてかまへん?」


目ぇまん丸なっとる。
そんな驚かんでも…。



「あ、は、はい…」



俺の携帯にAちゃんのが登録された。



「何かあったら連絡して来ぃや?」

「…ありがとうございます」

「ちゃうわ。ちゃうちゃう。間違ぉた」

「え?」

「何もなくても連絡して来て。俺もするから」

「は、はい…」



「あとな?ヤスのこと、怒らんといたってな?」

「も、もちろんです…!私がちょっとさっき、取り乱してしまったから…それで、安田さんが渋谷さんに会わせてくれようとしたんだと思います…」


「取り乱したって…なんで?」

「えっと、それは…仕事のことで…。もう大丈夫なんですけど…」



「なぁAちゃん?ええ加減にせえへん?」

「…え」

「俺、そんな頼んない?」




Aちゃんの目がふわふわ揺れて、
戸惑ってんのも分かった。
俺何言うてんねやろ。おっも。
重たすぎやろ。

俺、こんなんちゃうのに。



せやけど、さっきからAちゃんに張られてる見えへん壁みたいなんがめっちゃいらん。ほんっまにいらんねん…。

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たかはし(プロフ) - 鳥肌たった……夢主ちゃんがちゃんと「生きてる」って分かる。すばるくんももちろんかっこよかったけど、物語の中でちゃんと人が「生きてる」ってことが凄すぎる。久々にいい作品に出会えて良かったです。 (2020年1月1日 3時) (レス) id: b1c8d6ac09 (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - 思わず一気読みしてしまいました。すばるくんのことが好きとか嫌いとか関係なく色んな人に読んでほしいと思うほど素敵な作品だと思います。ありがとうございました。 (2019年8月11日 4時) (レス) id: d59d6ef669 (このIDを非表示/違反報告)
風香 - ドラマ化してほしい (2018年4月3日 23時) (レス) id: 9f70fe6b85 (このIDを非表示/違反報告)
HICARI(・_・ - 定期的にこのすばるくんが恋しくなってしまっていつも路地のところを読み返してます。正直ブルーハーツは詳しくありませんでした、、。でも全然気にならず入り込むことができました!本当に心に残る大好きな作品に出会えて良かったです。ありがとうございました! (2018年3月9日 20時) (レス) id: d0f02abaf8 (このIDを非表示/違反報告)
yasuco - やーばい!めっちゃハマりました!!!!!!!!! (2018年1月26日 20時) (レス) id: f1a8cb4c3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆ き | 作成日時:2016年5月4日 17時

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